野球帽の研究 第4講義〜企業ロゴ


2013-2017
 横浜DeNAベイスターズ

プロ野球の歴史は"買収劇"、
その繰り返しであったかと…
2011年10月に
TBSホールディングスから、
DeNAに譲渡されることなる。
球団買収から2年後、
ついに帽子に企業ロゴ。

2019 横浜DeNAベイスターズ


2019年は大洋ホエールズとして
球団が創設されて20年を迎えた。
アニバーサリー・ゲームを
シーズン通して実施。
初代Wマークを横にして、
Bに見立てるなど…
企業名としてチーム名にDeNAが
冠されてもYOKOHAMAに、
根付く球団になろうとする努力…
その見える化はまさに企業力、
そんな風に感じています。

1952-1953 広島カープ

袖とか腰とか帽子横に
企業ワッペンを付けるのは、
当たり前のことになった。
1952年から1953年の広島は、
ユニ袖に「フマキラー」の
ワッペンを装着していた。

地元広島の
有力企業 大下回春堂
今でもズムスタの
外野フェンスに
広告を出されいます。

1950-1951 松竹ロビンズ

1950年もプロ野球の
大きな転換期でした。
2リーグ分裂は
毎日新聞社の加盟で
もめたのがその発端。
大陽ロビンスの買収に動いたが、
資本参加でなく完全な買収。
新たな資本提携先が松竹映画
大映映画の対抗意識がなせる技。
帽子には松と竹のロゴ、
1902年に京都の提灯店の図案で、
いまも南座の大提灯にみられます。

1973-1975
 太平洋クラブライオンズ

西鉄ライオンズの譲渡先、
はじめはペプシコーラだったとか。
ロッテオリオンズのオーナー
中村長芳氏に一任されていたが、
話はまとまらず時間切れ、
結局 中村氏が個人で買収。
ネーミングライツで
リゾート開発の
太平洋クラブと提携、
帽子ロゴには
企業ロゴがそのままに。

2000-2010
 湘南シーレックス

NPBの二軍は長らく同チーム名、
2000年になるとベイスターズは、
アメリカのファームスタイルを模索。
当初は一軍二軍の背番号を分け、
そんなアイデアがあったそうです。
背ネームを直接付けずに、
刺繍した布の台を付けていて、
当初コンセプトを
チラッと垣間見せていました。

2000-2008 サーパス神戸


サーパスは穴吹工務店
マンションブランド名。

622ぶりに清原がHRを
打ったと報じられたときの
ユニフォームはサーパスの5。

2005-2006 インボイス

電鉄会社のプロ野球チームは、
現在は阪神と西武の2球団
かつては関西には
阪急、南海、阪急と存在した。
西武グループの経営悪化により、
インボイス西武ドーム」として
本拠地の命名権が売却される。
二軍チームもインボイスに…

2007 グッドウィル

グッドウィルは人材派遣と
介護事業を手掛ける会社。
ただ…グッドウィルグループに
不祥事が続いたことで
命名権が解除される。
埼玉西武ライオンズとして、
再スタートの
キッカケでもありました

2019 埼玉西武ライオンズ

令和でも王者であり続ける
令王ユニフォーム」。
ツバはライオンのタテガミとか。


※「野球帽の研究」は綱島理友さんの
 『野球帽大図鑑』を参考にしています。

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