鹿児島群像 西郷隆盛〜銅像をたどる
鹿児島の旅の最後に
登場いただくのは、
西郷隆盛。
大河ドラマ館には、
行かなかったんですけど。
街には西郷さんの姿が
あちこちに見られました。
鹿児島県内でも一番有名な
西郷隆盛像は西南戦争で
新政府軍と戦い敗北し、
自刃したこの城山の地に。
身長5.257m、5.7頭身。
没後50年祭記念として
鹿児島市出身の彫刻家、
安藤照が8年をかけ製作、
1937年に完成しました。
安藤照さんはあの渋谷の
「忠犬ハチ公」の製作者。
日本初の陸軍大将の
制服姿となっています。
西郷さんは写真嫌いで、
銀板写真が普及していた時代、
写真が 1 枚も残っていない
というのは有名な話。
真逆なのが坂本龍馬、
現存する写真は6通り、
そのため度々命が狙われ
暗殺されたとも…
西郷隆盛のイメージといえば、
やはり上野の西郷さん。
なぜ新政府に対して反乱を
起こした西郷隆盛の銅像が、
明治時代に建てられたのか。
明治天皇が明治22年に
西郷の汚名を解き、
正三位の位を追贈。
上野の銅像は薩摩藩士が
中心で集められた
寄付金で建てられたもの。
太い眉毛に大きな瞳の肖像画、
西郷隆盛の弟といとこの顔を
モデルに描いたもの。
そして建てられた上野の地は、
徳川家所有の寛永寺の境内、
明治政府が比較的自由に
使えた場所だったという理由。
皇居に対して鬼門、
皇居に対して鬼門、
新政府なりの鬼門封じとして
西郷隆盛像を置いたとも伝わります。
銃弾残る鶴松城跡。
薩摩義士碑
西郷が愛した言葉「敬天愛人」。
天を敬い人を愛すること。