仙厓『大黒天』

『大黒天』
「日本一云福大黒」
右手に打出の木槌、
左手で袋を背負う
「大黒天」

本来は戦闘神で、
戦国時代はその加護を
期待してか多くの武人たちが
「大黒天」を祀る祠を
 作ったといわれています。

今では、

「大黒天」
は富貴の神、
とくに財福の神なので、、
えべっさんの兄弟のように
思われているかもしれません。


近世に入ると、
「大黒天」は七福神のリーダーになったようで、
そのことは、よく見る宝船でも真ん中に乗っていることでも伺えます。

仙厓さんが描いたこの

「大黒天」
もお馴染みのスタイル。
飲食充足をもたらす神としての性格が、
     米俵に立つ姿になっています。


実は
虎次郎の家の神棚には「大黒天」が祀られています。
この
「大黒さん」虎次郎が小学生の頃に、
祖母にもらったお年玉から買ったもの。
    そう小さい頃よく連れられて行った

「松ヶ崎の大黒さん」のもの!!

京都の地下鉄烏丸線の
松ヶ崎駅」降りるとあるお寺。
日蓮宗で松ヶ崎 妙円寺が正式な寺名です。
8月16日のあの「五山の送り火」の一つ
 “ 妙 法 ” の山の近くにあります。

実は
「大黒さん」の命日には
甲子祭」というのが行なわれています。
「甲子」の日は60日で巡ってくるのですが、
年の最初の初甲子には
初甲子祭」が行なわれます。

話は少しズレますが「甲子園」というのは、
60年に1回訪れる年のいわゆるスタートの年、
「甲子」きのえのね ともいう、
おめでたい年に出来たので
   「甲子園」
と名付けられたのです。

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸

こう・おつ・へい・てい・ぼ・
き・こう・しん・じん・き


甲(きのえ)、乙(きのと)、
丙(ひのえ)、丁(ひのと)、
戊(つちのえ)、己(つちのと)、
庚(かのえ)、辛(かのと)、
壬(みずのえ)、癸(みずのと)

こちらの読み方は
「木火土金水」「干支(えと)」
          を付ければ覚えやすい。
「甲」とは「木の兄」という意味で、
「乙」とは「木の弟」という意味があります。


子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥


し・ちゅう・いん・ぼう・しん・し・
ご・び・しん・ゆう・じゅつ・がい

子( ね)、 丑(うし)、 寅( とら)、卯(う)、
辰( たつ)、巳( み)、
午(うま)、未( ひつじ)、
申( さる)、酉( とり)、 戌( いぬ)、亥( い)


いわゆる
十干十二支で暦がめぐっている。
10と12の最小公倍数は60なので、
干支は60期で一周するということになります。

そもそも暦を西洋では1月を4分割して
「週」(7日)というサイクルを編み出したが、

古代中国では1月を3分割して「旬」(10日)という
       巡りで暦を考えたんです。
今でも上旬、中旬、下旬というのは
   その名残です。

丙午というのも60年周期に来るもので、
こないだの
丙午は1961年で次は2021年。
この年
丙午学年還暦を迎えることになります。
ちなみに虎次郎丙午学年だが、1月生まれなので未年
正確には「丁未(ひのとひつじ)で、
明治が続いていればこの年が「明治100年」なんだそうです。

今年2008年 

戊子(つちのえ ね)」です!

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