2016年11月10日木曜日

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』ゆ。


宮沢りえさんが主演、
そしてオダギリジョーが夫役。
銭湯が舞台の映画…

むかしウチの家の隣は、
銭湯でした。
その名も「伏見温泉」。
なぜ大阪に伏見っ?
今となっては謎だけど。
向かって左が女湯だったので、
よく銭湯との路地に
覗き”が現れてました。

調べてみると…
銭湯の女湯・男湯には、
東西で右か左かがあって、
関東は昔から向かって左が、
女として定着していたそうです。
江戸時代の看板には、
「女・男」「ゆ」とあるとか。

京都の風呂屋さんの解説は、
「夫婦、恋人同士で行ったとしますわ。
 出た時、
 互いに右顔を見るのがいいんです。
 人間の顔は左、右で表情が違う。
 右の方が表情豊か。左は冷たい。
 ですから女は湯あがりに右の顔を
 みられるのがよろしいようで」と…
伏見温泉は関東風だったということ?
京都でも戦後に建てられた銭湯は、
右が男、左が女だったようなのです。

前置きが長くなりました。
銭湯っていう業を続けていくのは、
イマは本当にムズカシイ。
“銭湯を再開させる”ってことは、
軋轢を生むかもしれないことに
ちょっと躊躇している自分を、
カラダの芯から温め直そうって
コトかも知れません。

「SNSの発達は、人と人とが簡単に
 繋がるようになった一方で、
 人と人が直接対面して
 感情をぶつけ合わなくなるという
 傾向を生んだように思う。」と、
現代を舞台にありながら、
どこか古くさい、でも懐かしい…
そういえば、
スマホほとんどデテコナカッタ。


“御涙頂戴の映画”とは
一線を画しているのだけれども、
やっぱりナミダを誘う作品でした。
そして前向きになれる
時間になれましたよ(・ω・)v


※ ディスカバー京都 1999.1.22
「女湯は右か左か、都の銭湯」より

※映画評論家 松崎建夫さんの解説より