2016年11月13日日曜日

イケフェス 2016〜 大阪ガスビル③


「大大阪ノ中心街路タルニ

 恥チサル幅員ト体裁トヲ具備」
して計画された御堂筋に
出で立つ大阪ガスビル。
御堂筋のほぼ中央に竣工したのは、
1933(昭和8)年3月のこと。
5月には梅田-心斎橋間で、
大阪初の地下鉄が開通しました。

設計は安井武雄さん、
施工は大林組でした。
世界でも最高レベルの
建築資材が調達されました。


北館は1966(昭和41)年8月に竣工。
その設計は義理の息子にあたる
佐野正一さんその人でした。

「ガスビルが拡張されるなら、
 ぜひ旧ビルの風格を伝える
 ものであってほしい」との声に
応えた設計はみごとです。
旧ビルの庇やタイルの張り方は、
そのまま踏襲されて、
ガラス窓の調子、黒い石などの
使い方には工夫がみられます。

白亜のガスビルにも戦時中は、
銃後の影響がありました。
屋上ネオン塔、エレベーター、
エスカレーターなどは、
この時金属供出されたそうとか。




1944年から1949年の間は、
外装は自社生産のコールタールで、
真っ黒に迷彩塗装に。





戦後はガスビル食堂は

進駐軍に接収
ただ接収時代の記録は
ほとんど残されていないそうです。
 
接収解除されたあと、

営業が再開したのは
1952年12月のこと。

ふたたびガスビルが“黒塗り”に
ならない時代でありたいと願います。