イケフェス 2016〜 大阪市立大学②


それでは
1934(昭和9年)に建てられた
シンボル的な1号館へ!!

普段は関係者でも
立ち入ることのない、
この時計塔に上ります。
東京と神戸がロマネスクの
歴史様式の学舎であるのに対し、
大阪はモダニズムと水平線
強調されたドイツ表現主義とか。

キャンパスツアーには、
大学関係者も同行されてました。
解説の倉方俊輔さんは、
工学研究科 都市系専攻の准教授。

[イケフェスちらしより転載]

建築史が専門なのだそうで、
イケフェスを市大に、
参加を働きかけてくれてはる、
方なのです。













側面には半円のベランダが飛び出し!
設計したのは大阪市建築課の
主任技師の伊藤正文という人。
モダニズムの建築家で、
直線と円のシンプルさが冴えてます。

2階のベランダ部分。

倉庫と書かれた扉を、
開けるとさらに上への階段。

普段は昇り降りされないエリアです。

このあたりの窓からは、
学術情報センターが真向かいに。



時計板の裏はこんな感じ…

さらなる上へいくと…
最後は天井に向かう鉄はしご。

しっかりとした構造体は、
いまなお現役たる証。

床材は朽ちていますが…
コンクリがしっかりしているから、
ダイジョウブですよ」と。

廃墟さがハンパありません。

なぜか??
塔時計と大時計の時間がチガウ。

裏手からみたのが塔時計?

ほぼ部屋の仕様は
シンプルなものですが、
この部屋だけ特別だとか…

天井面に装飾がみられます。

いまは普通教室ですが、
もとは食堂だったのだそうです。

この装飾を残して
使われてるところが、
なかなかヨスですね。

渡り廊下部分の直線と丸。





建物だけれども動きがあり、
躍動感を印象づけていました。




70 大阪市立大学
所在地 :住吉区杉本3-3-138
建設年 :1933~1935年
設計  :大阪市土木部建設課(伊藤正文)

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