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2011を糧に

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今年は本当にいろんなことがあった。 3.11に起きたことが、 本当にいろんなことを喚び起こした。 いつもこの時分に振り返る1年、 でもあえて今年は胸に秘めてジックリと。 年の瀬が押し迫ってくると、 テレビでは当時の日本の姿が映しだされる。 でもニホンの本当のスガタは、 どこにあるのだろうか...とふと思う。 先日 トナリに住んでいる妹たちが、 斉藤和義のCDを借りてきた。 そこにあった    「 ♪オオカミ中年 」っての... 「オオカミが来るぞ!オオカミが来るぞ!  オオカミが来るぞ!オオカミが来るぞ!  「電気が足りません」「平和利用です」  「安全です」「安全です」  NO NUKES! NO NUKES!!」 そして 「飲んでも平気です」「食べても平気です」 「直ちに影響はございません」てのも。 虎次郎はこうやな。。。 「飲み過ぎたら太ります」「食べ過ぎて太ります」 「ホントに影響がございます」 今日はことし最後の宴会だ!! ゲンキに年を納めてこようと思ふ。

TAROアートピースコレクション《ノン》

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G. ノン 今年3月8日から東京国立近代美術館であった 「生誕100年 岡本太郎展」では、 入っていきなりこいつが「イヤだ」と、 両手を突き出して拒絶してたのだという。 「ノン non」とは否定するということ。 さまざまな常識や権威にノンをぶつけてきた 太郎さんの意志が表現されたモノ。 鋭い牙を剥き、 カラダは硬い甲羅に覆われている。 この作品が制作されたのは《太陽の塔》が 大阪万博に聳えたときと同じ1970年。 大屋根を突き破ったのだけど、 《太陽の塔》はオモチャ化していく。 そして太郎はチマタの芸術家たちから拒絶される。 岡本太郎さんは時代に取り込まれながらも、 「一人ポツンと取り残されたような存在」   であったようにも見えた。 「その完成作品さえも、自ら否定する」    という姿勢は、 高度成長のイケイケドンドンの時代には 到底理解されなかったのである。 よくいろんな人に 「岡本太郎の作品のどこがいいの?」              って聞かれる。 TAROアート... 絶妙な距離感が愉しいのである。 「ダメ!」と手で制止して、 ノンは行く道をさえぎる。 おそろしげな牙をむき出しにして。 でも、どこかユーモラスだ。 ひょっとしたら駆け引きに   応じてくれるかもしれない。 けれども、 実は冷酷無比かもしれない。 どうしようか? こうしたアンビバレントな感情を、 この作品を呼び覚ます。 単純な感情では対応できない、 異物としての彫刻。   (解説:椹木野衣)

イルミナイト万博 生命を支えるエネルギーたち

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メリクリ・・・・  昨日はイルミナイト万博を      もう一度見て来た。 その前にファミリークリスマス、 ホテル阪急エキスポパークで 腹ごしらえ... 「 ズワイ蟹と冬の味覚 」を楽しんで、 ワインでカラダをホカホカにして〜。 ふたたび ・・・・ こないだ隣にいた少年が絶叫してたシーン。 「 地底の太陽 」と仮面たちの場面の   あとに出てくるのだが。 太陽の塔の地下の展示 「 過去−根源の世界 」。 万博開催当時は正面入口から、 下りスロープになったベルトで地下へ。 すると こんな空間が 広がっていたらしい。 当時3歳の虎次郎は 近づくことさえ なかったという、 「草花もヒトも、  いきものはすべて同じ言葉で書かれた  めいめいの設計図」である< DNA >    青いのがそれだ!! キイロイのが< タンパク質 > 「わずか20種類のアミノ酸のくみあわせで、  かぎりなく多種類のタンパク質がつくられ、  それがすべてのいきものの<からだ>」     をつくっているという。 <ATP> アデノシン三リン酸 ATPが分解して無機リン酸を放出し、 ADP(アデノシン二リン酸)に変わる時に 発生するエネルギーを使って筋肉を動かしてるモノ。 「すべてのいきものに共通する       <いのち>の火」だ!! カニさんのお蔭でポカポカ!!     食べると暖かい!! でも食べ放題って食べ過ぎる... ちょっとエネルギー充填し過ぎた。  「オナカが爆発だ!!」

TAROアートピースコレクション《太陽の塔》

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A. 太陽の塔 TAROアートのなかでおそらく 一番兄弟分が多いのは《 太陽の塔 》だろう。 高精密なものから いわゆるナンチャってなものまで様々。 牛乳瓶のオバケ とか言われた胴体は、 無垢な白さが際立っている。 そして そこから広がる手 は、 今でこそ全てを受け入れてくれるようだが。 でアートピースコレのカプセルを開けると、     バラバラ殺人事件 の様相。 黄金のマスク のある部分は     ボール紙に守られてた。 こんな風にならべると 「ゲッターロボ」 の合体シーンみたいや。 ドッキング完成!! グリコの「 タイムスリップ大阪万博 版 」のは、 一体成形だからちょっと印象が異なる。 口から出てる 避雷針 の部分は、 今回は透明なカップに黒い先端をプリント。 赤いイナズマ もラインも絶妙。 《 黒い太陽 》を背負う背中にも    微細な表現が見られる。 平野暁臣さんの『 岡本太郎と太陽の塔 』に、 図面が載っているので確認してみたけど。 ここの部分はわからなかった。 でも今でもくっきりと「 長方形 」で    囲まれたとこが確認できる。 椹木野衣 さんのフィギュア解説にはこうある。 「 太陽の塔には三つの顔がある。  頭頂部の金色の顔、胸元の白い顔、  そして背面の黒い顔だ。  顔々のせいで見る者は、  むしろ眺められる立場に置かれる。  まぶしく輝き、頭上から見下ろされ、  ぐるりと背後に回ってギロリと睨まれる。  太郎は堅苦しい挨拶よりも     「にらめっこ」を好んだ。  この塔も、  きっと人知を超えた      にらめっこのためにある。 」 万博開催の頃の姿は当時3歳だったので、 瞼の奥底にも残っていないので、 「 EXPO'70パビリオン 」にある 万博当時の立体模型を参考にしてみる。 大屋根を突き破ったというより、 引っかかって“もがき尽き”、    羽根の落ちた鳥のようだ 。    どこか物悲しい・・・・ ギロリとした視線と 合わすと、 どこかに連れて行かれそう... 子どもの頃はコワかったのを思い出す。 なぜか大阪万博が舞台の虎次郎の夢は、 最後は迷子になってて「黒い顔」が、 「もう帰れないぞ」と      呟くところで終わってた。

TAROアートピースコレクション《若い太陽の塔》

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C. 若い太陽の塔 まずは 椹木野衣 さんの解説から。 「太陽が「若い」とはどういうことだろうか。  すべての命の源である  母なる太陽が「若い」とは。  若さは未熟さだ。と同時に可能性でもある。  行く末はいくらでも変幻自在だ。  「若い太陽の塔」は可能性のための塔なのだ。  未来を見つめて輝く太陽の顔が、  色とりどりの樹に支えられ、  まるで赤子のように豊穣なのは、  きっとそのためだろう。」 太陽の塔の一年先輩の《 若い太陽の塔 》、 愛知県犬山市の「 日本モンキーパーク 」って   とこにあるのだが、 この10月に その「若さ」を取り戻した。 復活を願う多くの声が寄せられ、 なんと約400万円が寄付で集まった。   「日本モンキーパーク」のHP より 3本の青い柱の上に、 直径4メートルの「顔」と 11本の「炎」で燃え立つ太陽を頂く。 2010年4月にあった特別公開の頃は、 こんな感じだったんやけど。 見違えるほどキレイになったな・・・ フィギュアでも 螺旋階段 が再現されてる。 今回のアートピースコレクションには、 王道コレの《 太陽の塔 》も ラインナップされてるので、       ちょっと並べてみた。 若いのが 26メートルで、 《太陽の塔》は70メートルなので、     縮尺的にはこんな感じ??   いやもっと小さいか・・  そう この冬... 弟分と同じく夜空に輝くのだとか。      「日本モンキーパーク」のHP より 《 若い太陽の塔 》が フィギュア化されたのは  これが始めてのこと。 ミクシィのコミでも実現がとっても 待望されていたからかも知れないが、 アートピースコレクションは 「 日本モンキーパーク 」で販売されてる。 虎次郎は 特別公開の日 にあわせて、 登って来たことがあるので、 来年には若さ漲る姿に会いたいと思う。 「若い太陽の塔」ライトアップの予定  いずれも 16:30~18:00  ・登れる日    12月23(祝)~25日(日)、   2月11日(祝)、12日(日)  ・ライトアップのみ   12月29日(木)・30日(金)、   1月1日(日)~3日(火) 中日新聞 「 岡本太郎作品ガチャガチャ登場  ミニ「若い太陽の塔」など9種 日本モンキーパーク 」

TAROアートピースコレクション《梵鐘 歓喜》

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TAROアートピースコレクションを、 ぼちぼち紹介していきます!! 一番はじめにでてきたのがコレ。 I. 梵鐘 歓喜 この梵鐘は渋谷の 岡本太郎記念館にもあるのだが、 名古屋市北区にある 「 久国寺 」にあるのがオリジナル。 四方八方にはえたツノが印象的だが、 ツノのフォルムは 《 太陽の塔 》の手そのものだ。 久国寺でもらえるという岡本太郎の 「作者のことば」に、 「 鐘の音は、宇宙に向かってひろがって行く。  ならば形もそうであってよい。 」     とあるらしい。 「ツノ」は人間の腕であり、 人間たちは宙に舞い、身を躍らせている。 瞑想する仏、動物、魚、妖怪などが踊る レリーフは森羅万象をあらわしているのか。 椹木野衣 さんの解説はこうだ! 「樹木のトゲは人を寄せ付けぬためにある。  しかし鐘は人に叩かれるためにある。  叩くために近づけば「傷つく」という矛盾。  けれども、ものを叩くとは本来、  そういうことではなかったか。  太郎はこの鐘に「歓喜」と名を寄せている。  傷つことなく本当の喜びはありえない。  この鐘の音は一種の叫びであり、  だからこそあんな遠くまで届くのだ。」 大晦日の日には「 除夜の鐘 」として、 108人に手によって    その響きを奏でられる。 こちらは・・・ 《 太陽の鐘 》っての。 岡本太郎記念館 に  原型が残ってる。 1966年に現在の「伊豆の国市」に、 日本のテーマパークの先駆けとしてオープンした    「 日通伊豆富士見ランド 」にあった。    (「 日通伊豆富士見ランド 」絵はがきより) 本当のお寺の梵鐘は 「久国寺」さんのが唯一で、 この《 太陽の鐘 》は《歓喜》の    翌年につくられたもの。 太郎さんのものと思われる 彫刻に吊るされていて、 誰でも叩けたようだ。 歓喜の鐘のツノは34本。 専門家から鳴らないと 忠告を受けていたのだが、 ところが... 完成してみるとツノが     共鳴し合って響きあう。 太郎さんがトンカチで打ち鳴らす姿は、 日立マクセルのCM で   お茶の間にも登場してた。 お寺の 梵鐘は 撞木 (しゅもく) でつくカタチだけど。 太郎さんはツノ叩いてる!! この歓喜の鐘 今は太郎さんのオウチの庭先にあって、 木槌が置いてあって 今なお "歓喜" を呼び起こしている