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大大阪の大丸心斎橋ゆ その四 超百貨店へ

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回顧展 も見ました。 地上七階建て…後年に8階が増築。 初期は下足預かりがあったそうです。 その直前の店内。 大正14年 大阪店劇場 京都伏見に呉服屋として開業、 この地に進出したのは享保11年、 1926年のことだそうです。 虎次郎の大大阪ガイドの定本 『 大大阪モダン建築 』にこうあります。 大大阪モダン建築 輝きの原点。 大阪モダンストリートを歩く。 「現在、 百貨店業界は大きな転換期を迎えている。 相次ぐ店舗の閉鎖や経営統合があり、 百貨店勃興期の名建築は老朽化と 床面積の不足で解体・建て替えが進められている。 対象的なデザインで大丸と肩を並べていた 村野藤吾によるそごうも、 現代的なビルに生まれ変わった。 幸い大丸大阪心斎橋に建て替えの 計画はないようだが、 やはり困難な舵取りを強いられるだろう。 いっそ床面積の狭さを活かして商品を絞り、 大丸のフラッグシップとして本物のなかの本物、 名品しか置かない 「超百貨店」を目指すというのはどうだろうか。 どれほど豪華な商品が並んでも、 決して建築が器負けすることはないのだから。」   大丸心斎橋がふたたび 「超百貨店」になることを願って 。

大大阪の大丸心斎橋ゆ その三 百貨繚乱

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御堂筋側の玄関の内側… ここにも ウサギとカメ ! むっちゃ 金ピカ です。 ところで大丸の「大」の字は、 一画ごとのハネの数がちがいます。 七五三 になっておるのです。 こちら正面のブラック。 見上げると幾何学的な天井装飾。 扉の上部にも植物の装飾。 内玄関を入ると見事なステンドグラス。 ふだんは店内撮影禁止だったのですが、 訪れた時は閉店を惜しむ人たちが多く、 オトガメナシって感じだったのでパチリと。 よく見ると。。。 「イソップ物語」の キツネとツル が 隠れています。  一階部分は まさに 雪の結晶が降り注ぐ満天 。 エレベーターホールの前には 鷲が上空から見守ってくれています。 こちらの鷲は尾長です。   エレベーターの階表示を 取り巻くフォルムは、 教会のステンドグラスを思わせます。 中央には時計… ほんとどれを残して、 どれを捨てはるんですか? エレベーターの扉は オリエント風なのです。 壁面のモザイクも残すべきだし。 エレベーター内部の星も、 改める必要はなかろうに。 中二階ってのがあって、 見下ろして恋人を待ち焦がれた 、 大阪人なら一度は経験があるはず。 キャラメルマキアート にて、 まったりしてきました。 大丸さん… これもらえませんか?? 階段もそのままでええやん。 三階以上の丸柱もええです。  踊り場には 水飲み場 。 この豪奢さがええのです。 実は・・・ 大丸梅田店 で中高と 催事アルバイト を やらせてもらっていたことがありました。 大丸梅田店のスタッフの方は、 心斎橋店出身が多く、 社内でも 憧れの売り場 だと 話されていた こと思い出しました。   しかっと目に焼き付けておきます。

大大阪の大丸心斎橋ゆ その二 心斎橋筋ゆ

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大丸心斎橋といえば孔雀 です。 心斎橋筋側中央玄関上部に 掲げられた孔雀は、 テラコッタ(陶製)で 1 925年9月より、 多くのお客さんを迎えています。 建築を依頼した ヴォーリス建築事務所 の資料には、 当時の下村社長がアメリカの会社に フェニックス(鳳凰) を注文したのが、 何かの事情で孔雀に変わったものらしい、 なんて記述があるそうです。 孔雀は300年近く前に 長崎貿易で輸入され、 大変珍しい存在だったそうです。 心斎橋店の近くに 孔雀の剥製を秘蔵している者がいて、 “孔雀屋敷” と呼ばれていたことに 由来するのではと伝わります。 銅板の軒に彫られた模様も、 手が込んでいます。 本館と南館は道路をはさんで、 4567階と屋上で繋がっています。  本館屋上には 「パラクライングリシュガーデン」が ありましたが階段では上がれず(TOT) 本館へのエレベーターは健在で。 北館だったとこは「そごう」でした。 1時間毎ごとに鳴っている 心斎橋界隈の時報… これはどうなるのだろうか?? 暗くてわかりませんが、 鳥の模様の装飾が施されています。 排気筒のようなところにも 幾何学文様。 南館への屋上通路…  道路隔ててこれだけ行き来できるのって、 今からだと許可が取れそうにありません。  そしてダイマルの大電飾看板。 創業時の屋号は 「大文字屋」 、 京都五山の送り火の 「大文字」にちなんでいます。 名古屋進出にあたって 「 丸の中に大 」へ、 広く一般に「大丸」と 呼ばれるようになります。 丸は宇宙を表す、 そして「大」の文字は 「 一と人 」を 組み合わせて 成り立っていることから、 「 天下一の商人になろう 」 という志が示されれいるとか。 心斎橋筋側の内部の電飾には、 DAIMARU 。