大大阪の大丸心斎橋ゆ その一 御堂筋ゆ
大大阪モダン建築の代表作である
大丸心斎橋が2015年をもって、
御堂筋の銀杏並木から、
ついに姿を消すことになりました。
1923年に起きた関東大震災によって、
それまでの煉瓦造の構造的問題と、
木造の耐火的問題をクリアしたのが、
鉄筋コンクリート造り。
装飾的なタイルは市松模様。
アールデコのエッセンス、そこかしこにぷんぷんなのです。
花崗岩とスクラッチタイル。

テラコッタの使い分けがまさに
絶妙なのでありまして・・・
正面にはダイマルの社章。
そしてウサギと亀。
新しい建物にも意匠を取り込むのだというが、
そのまま同じもので仕上げるしか、
道はないようにも思えるのです。
低層部全体に渡って施された
「透かし文様」も秀逸。
そして北西に聳える摩天楼。
鉱石の結晶のような姿で
「水晶塔」として、
親しまれております。
次回は心斎橋筋側より(・ω・)v