TAROアートピースコレクション《梵鐘 歓喜》

TAROアートピースコレクションを、
ぼちぼち紹介していきます!!
一番はじめにでてきたのがコレ。

I. 梵鐘
歓喜















この梵鐘は渋谷の
岡本太郎記念館にもあるのだが、
名古屋市北区にある
久国寺」にあるのがオリジナル。

















四方八方にはえたツノが印象的だが、
ツノのフォルムは
太陽の塔》の手そのものだ。


















久国寺でもらえるという岡本太郎の
「作者のことば」に、
鐘の音は、宇宙に向かってひろがって行く。
 ならば形もそうであってよい。
    とあるらしい。




















「ツノ」は人間の腕であり、
人間たちは宙に舞い、身を躍らせている。
瞑想する仏、動物、魚、妖怪などが踊る
レリーフは森羅万象をあらわしているのか。



















椹木野衣 さんの解説はこうだ!
「樹木のトゲは人を寄せ付けぬためにある。
 しかし鐘は人に叩かれるためにある。
 叩くために近づけば「傷つく」という矛盾。
 けれども、ものを叩くとは本来、
 そういうことではなかったか。
 太郎はこの鐘に「歓喜」と名を寄せている。
 傷つことなく本当の喜びはありえない。
 この鐘の音は一種の叫びであり、
 だからこそあんな遠くまで届くのだ。」


大晦日の日には「除夜の鐘」として、
108人に手によって
   その響きを奏でられる。





こちらは・・・
太陽の鐘》っての。
岡本太郎記念館
 原型が残ってる。












1966年に現在の「伊豆の国市」に、
日本のテーマパークの先駆けとしてオープンした
   「日通伊豆富士見ランド」にあった。















  
(「日通伊豆富士見ランド」絵はがきより)




本当のお寺の梵鐘は
「久国寺」さんのが唯一で、
この《太陽の鐘》は《歓喜》の
   翌年につくられたもの。

太郎さんのものと思われる
彫刻に吊るされていて、
誰でも叩けたようだ。























歓喜の鐘のツノは34本。
専門家から鳴らないと
忠告を受けていたのだが、
ところが...
完成してみるとツノが
    共鳴し合って響きあう。
太郎さんがトンカチで打ち鳴らす姿は、
日立マクセルのCM
  お茶の間にも登場してた。












お寺の梵鐘は

撞木
(しゅもく)でつくカタチだけど。

太郎さんはツノ叩いてる!!

この歓喜の鐘
今は太郎さんのオウチの庭先にあって、
木槌が置いてあって
今なお "歓喜" を呼び起こしている










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