2016年11月8日火曜日

イケフェス 2016〜 島之内教会


大阪の繁華街、
心斎橋の東にある教会。
島之内教会」は、
シンプルな構造ならではの、
魅力を秘めています。


イケフェス2016 島之内教会

[特別公開] 定員 なし 
日時=11/5(土) 13時~18時
 かつては上方落語の噺家が出演した
 寄席やバロック音楽、ジャズ演奏など
 芸術・文化活動を盛んに支援する
 『島之内教会』。
 歓楽街の喧騒から一転して、
 静かで厳かな空気が伝わる教会に
 ぜひお立ち寄りください。





正面に大階段を構え、
6本の角柱を並べる玄関を造り、
化粧ブロックを使用し、
正面性」を打ち出す。

設計者が開発した
「中村式鉄筋コンクリートブロック構造」
による建築でして、
近代建築構造の発展過程を
示しているというモノ。

設計の中村鎮は教会設計の
心構えをこう述べていたそうです
「無駄なく、因循でなく、
 突飛なく、模せず追随せず。」

合理的で無装飾なデザインこそが
彼のテイストなのです。

ちなみに因循
(いんじゅん)とは、
古い習慣や方法などに従うばかりで、
それを一向に改めようとしないこと。

 「デジタル大辞泉」より

教会建築にあたって信者たちは、
東京国立博物館 表慶館のような、
階段と柱の立ち並んだ入り口が
欲しいとの希望を容れて、
中村鎮の妥協のデザインとか…

一方で建築は
「社会全意の表現対象」であるとも、
「社会の全意を正しい方向に導く
 役目が建築家にはある」

語っていたそうです。

ほぼ同時期に建てられた、
もう一つの中村鎮の教会設計、
天満教会では敷地の浅さを、
階段を横にすることで、
島之内のデザインを
踏襲したと言われています。

鎮ブロックは、
礼拝堂の音響問題にも有効で、
高価な材料を用いることなく、
日本の職工の在来工法で
解決しているのです。


非常に音響が良いと言われていて、
クラシックコンサートや落語など、
地域とともにある教会に、
させたのは鎮ブロックの
お蔭なのだと思います。


実は新会堂の献堂式の
1882(明治15)年3月18日は、
現役の同志社学生であった、
上原方位
(うえはらまさたつ)の、
仮牧師としての
就任式でもあったそうである。

所在地 :中央区東心斎橋1-6-7
建設年 :1928年
設計  :中村 鎮