2016年11月9日水曜日

イケフェス 2016〜 北野家住宅


奇跡の家・北野家住宅へ。

イケフェス2016 北野家住宅

[特別公開]定員 なし
日時=11/5(土)・6(日)
   両日とも13時~16時30分
 空襲によって焼け野原と化した
 大阪の都心部で、焼夷弾の直撃を
 受けたにも関わらずその姿を残した
 奇跡の町家『北野家住宅』。
 丁寧に手入れされたお家を
 今年も大公開いたします。
 運が良ければ、オーナーに
 お会いすることもできるかも!?
公開時間前から列ができました。
待ち時間は2時間以上だったとも、
2日目の公開前に並びました。
御堂筋近くの商業地のど真ん中、
大阪ガスビルの南側にある
間口3間の木造3階建
登録有形文化財のプレート。
室内には登録証。
はじめてみた(・ω・)v
「生きた建築ミュージアム」
大阪セレクションの銘板も。
正面外壁はタイル張、
窓枠や軒の出桁廻りや蛇腹。
それらが銅板で覆われています。
窓枠にも銅板が貼られた
凝ったデザイン。




北野家の縁の方が、
説明をしてくれはりました。


この住宅には、
三つの危機があったといいます。

一つ目は大阪の空襲
焼夷弾の直撃を受けた時。
不発弾だったので、
外から突き刺さった壁。

両側のウダツで
袖卯建(そでうだつ)
箱卯建ともいう形。
一帯は火の海だったとか、
きっと守ってくれたのでしょう。







2階にも手洗い場がありました。

裏手にも卯建が見えます。

ガラス額にあるのは、
皇太子の写真額
いまの天皇陛下の御写真、
戦前は皇室関係のものを、
多くの家の大事な場所に
当時掲げていたものです。

二つの目の危機は、
いわゆるバブル経済による、
都市部の地価高騰です。
いわゆる地上げ屋
多くの買い手がこの家にも、
訪れてきて買い取りを
迫ったそうです。

都市が高層化・高密化は、
戦前から進んでいました。
近世にはなかった 3階建て町家、
必要に迫られた誕生でした。

バブルの爪痕として、
周辺は平面駐車場となった風景が、
広がるようになりました。
大阪の空洞化が進んでいるのは、
かなり気がかりなことでもあります。



3階は使用人部屋。
オーナーによる手入れが、
とても行き届いています。

天井板など粋な設えがみられます。



三つめの危機は
阪神淡路大震災」、
当時のことはよく覚えています。
建て替えた自宅も強震に
揺さぶられました。
木造家屋、そして3階建ての
北野家住宅が維持できたことは、
奇跡ではありますが、
しっかり建てられた建物で
あったことを示すものです。


ただ…公開されている
北野家住宅ですが、
荷重が加わるとミシミシと…
一度念入りに補強補修して
おかねばならないのでは、
と思います。
4つ目の奇跡となるか???


26 北野家住宅
所在地 :中央区平野町4-2-6
建設年 :1928年
設計  :不詳