イケフェス 2016〜 リバーサイドビル


劇的に姿を変え続け来ている
中之島西部地区の土佐堀川沿い…
名前の通り川沿いの昭和レトロビル。

イケフェス 2016 リバーサイドビル
[特別公開]
日時=11/5(土)・6(日) 両日とも10時~16時
 今年、登録有形文化財になった
 リバーサイドビルは、日本の近代建築史に
 大きな足跡を残した建築家・岸田日出刀の設計。
 土佐堀川に面した水平連続窓と、
 有田で焼かれたグリーンのタイルが特徴です。

ビル正面玄関には
「リバーサイドビルディング㈱」
1960年のモダニズム建築は、
その立地が幸いしてか、
手狭な土地であるのに加え、
全面道路をふさぐような
区画整理もほぼ不可能…
生き延びてきた理由。

有田焼のグリーンタイル。

高速道路の橋脚に着想を得たという、
内部に太い柱を立てて梁を受け、
外観に柱を見せない構造を持つ。

今年の7月に登録有形文化財として、
文化庁から文部科学省に答申されたばかり。
インターナショナルスタイルなビル。
答申に付けられた説明がコレ。
「リバーサイドビルディングは、
 土佐堀川と、川沿いの道路に
 挟まれた細長い敷地に建つ、
 地上5階、地下1階建、
 塔屋付の鉄筋コンクリート造の
 オフィスビルです。
 著名な建築家 岸田日出刀※(きしだ ひでと)
 設計による昭和40年(1965)の建物で、
 敷地の特徴を活かした横長の平面をもち、
 建築構造にも大きな特徴があります。

 内部に太い柱を立てて梁を受け、
 建物の短手両側面に
 構造壁を配することで、
 外観に柱を見せず長手方向を
 全面窓にしているのです。
 横長の窓が連続することで、
 水平性が強調されています。

 この構造形式は
 高速道路の橋脚から着想を
 得たものであると伝えられており、
 実際塔屋の外装材には、
 ガードレールが使われています。」




12 リバーサイドビルディング
所在地 :北区中之島3-1-8
建設年 :1965年
設計  :岸田日出刀

※岸田日出刀
1889~1966年。
東京大学工学部建築学科教授をつとめ、
建築の造型意匠の権威として知られた
建築学者。代表作品 東京大学安田講堂(1925)

※インターナショナルスタイル
1920年代から50年代にかけて世界的に
流行した建築様式。合理的かつ機能的な設計が
重視され、凸凹のない鉄筋コンクリートの
箱型の外観、ガラスの多用、直線的な表現が特徴。

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