明治のたてものレポ3 レンガに囲まれて。。
明治村の開村(開門)は9時30分、
虎次郎は実は正門の一番乗りでした。
というのも日曜日でもあったので、
人影のない建物を撮るにはやはり朝一しかないと。
実は明治村では今コスプレした見学者が、
ちょっとした物議を醸しているのだそうです。
明治村では、時代背景に相応した実在の衣装の
レンタルができますし、その衣装を着て村内を
自由に散策することができるようになっています。
「はいからさんが通る」や
「明治剣客浪漫譚るろうに剣心」などといった
コスプレブーム花盛りで。。。
いわゆるコスプレイヤーが衣装持込みで
明治村でのロケを敢行したのだそうです。
たしかにこんなところで
映画を撮ったら面白いだろうなと思いますし、
歴史ある本物の建物で味わう
明治村のオリジナルウェディング。なんてのも
オフィシャルでやってはりますし。。。
展示品等に触る・乗る。窓から飛び降りる。
過度の露出をしたレイヤーを囲みの撮影会など。
なかにはアニメに登場するアイテムでチャンバラ?。
今回はそんな集団は見かけませんでしたが、
2005年1月の大掛かりなコスプレロケを契機に、
「コスプレに対する規約」がまとめられ、
撮影許可を求めた場合には
注意事項が事前に連絡されるようになりました。
【明治村は貴重な文化財を預かる
野外博物館であり
コスプレをされる方々の
撮影会場ではありません】ということ。
開村前に門の外から見えていたのが
銅板葺きの塔がそびえる「聖ヨハネ教会堂」。
京都市下京区河原町通五條にあったようです。
二階が会堂で
一階は日曜学校や幼稚園に使われていたようです。
下層のレンガはほとんどが
解体時のモノが使われています。
段ごとに小口面と長平面とが交互に現れるよう、
積まれているのでモザイクのように色合いが
ドットにより構成されています。
「イギリス積み」という積み方です。
屋根は1963年の解体当時は
天然スレートが葺かれていたようです。
天然スレートとは、
粘板岩といわれる天然の岩石を
薄く割って板状にしたもので、
緻密で吸水性が少なく、
アルカリや酸に強いのですが、
衝撃に弱いんだそうです。
定礎石から出てきた設計図の青写真に
金属屋根である瓦棒を葺く
予定であったことが判明し、
保存も考慮して銅板葺きとなったようです。
こちらは
「汐留レンガ迷路」
発掘調査で
掘り出された煉瓦で
汐留火力発電所の
煙突基礎部分が
移築復元されています。
残りの煉瓦でつくられた明治のレンガの迷路。。
なんと虎次郎はじめてのことですが。。。
迷路を迷わず「ス〜ット」通過できました。
なんだったんだろうと思います。。
その他明治村を彩るレンガの囲みたち。。
金沢監獄正門
明治40年(1907)
東京駅警備巡査派出所
大正3年(1914)頃
名鉄岩倉変電所
(岩倉ホール)
明治45年(1912)
工部省品川硝子製造所
明治10年(1877)頃