1970EXPOユニコレ㉒ フジパンロボット館 ロボットとアンドロイド
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真ん中に立つのはアンドロイド、
フジパン・ロボット館 の
案内カウンターに立っていました。
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子どもたちのアイドルである
ロボットを主役に、
理屈抜きで楽しめる
“子どもと遊ぶロボット館”の主役は、
ロボットでした…
アンドロイドとロボットの区別は、
はっきりしていなかったと…
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話はそれるが EXPO70が 行われた年、
iPhoneの時刻を"1970年1月1日"に
設定して電源を切ると、
起動しなくなるという
不具合が起きていた…
Unix時間といわれるもので、
コンピューターシステム上での
時刻表現で協定世界時 とも。
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フジパンロボット館のプロデュースは、
手塚治虫さんはこんなコメントを
新聞紙上に残されています。
「鉄腕アトムのようなロボットは
とても作れませんよ。
アトムに比べたらこの館の
ロボットは電気仕掛けの
カラクリ人形のようなものです。
しかしロボットは子供達の夢、
それを少しでもかなえさせたい、
そう思った。
でも、人間と同じ姿で、
人間の仕事をやってくれる
ロボットが実現できたら便利だけど、
それでは人間の世界が味気なくなる。
それにね、
ロボットがマンガを書き始めたら
ぼくはたちまち失業だ(笑)」
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50年経った今は目まぐるしい変化を、
秒単位で進んでいて、
マンガもタブレットで描く、
iPhoneで憧れの人とキスできる
そんなアプリ(課金あり)も登場。
バーコードレジによる無人化、
美術館のチケットもスマホ決済、
展示リストもバーコード読み取り。
人件費高騰が止まらず、
人手不足というより人気(ひとけ)が
どんどん消えていってるようにも…
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巨人ロボットを含め41体の
ロボットを登場させたロボット館。
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「ロボットの街」のショー劇場では、
作曲をするロボット、
ピアノ、バイオリン、ドラムを
演奏をするロボット、
電子頭脳のロボットの
5 体からなる楽団が、
宇野精一郎さん作曲の
音楽を演奏しました。
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大阪万博閉幕後は、
愛知県長久手市の愛・地球博で
再デビューを果たし、
愛知県児童総合センターに
引き継がれていいたそうです。
今も"ロボットシアター"とし、
奏でているそうです。
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EXPO70のホステスユニ、
デザイナーについては
詳細記録が残されていないとか。
桑沢デザイン研究所と東京造形大学を
設立したことで知られる
ファッションデザイナーの
桑沢洋子さんも手がけていたようだが、
残念ながらどのパビリオンなのかは不明。
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デザイナーではなく一般公募で
決めたのがフジパン・ロボット館。
本社のある名古屋市に寄せられた
700点のデザインの中から
優秀作品50点を選び、
デザイナー、担当者、
一般の主婦も加えての審査で15点。
試作品をデパートで展示して
人気投票によって決めたそうです。
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1969年 フジパンのパン屋さんには、
EXPO70 ロボット館のポスターが
飾られました。
真っ赤なロボットが
数体ピカピカと輝いていたそうです。
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1960年代だとウルトラセブンの
"キングジョー"でもないし…
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宇宙家族ロビンソンの
"フライデー"のような
とぼけたロボットでもなかった。
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ジャンケン・ロボットや、
写真を撮ってくれる
カメラマン・ロボットは、
コミカルな存在でした。
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2005年開催の愛・地球博の
アンドロイド はるか さん。
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4カ国語を操る アンドロイドみわ 、
プライベートな質問をされると
照れた表情で可愛いと評判になった…
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今年おこなわれる2025関西万博、
そこには石黒浩・大阪大教授が
プロデュースする
テーマ館「いのちの未来」に
アンドロイドが登場するとか…
50年後の生活の中で、
人とアンドロイドなどが
ともに暮らす様子も表現。
50年後は虎次郎は100を
遥かに超えているので…
見届けることはないでしょう。