「蝦夷地飛んでけトンデケ屯田兵」その7

「蝦夷地
 飛んでけトンデケ屯田兵」
 その7 知床 「オシンコシンの滝」




















アイヌ語の大地の果て、大地の突き出た所という意味、
「シルエトク」 (sir etok) を由来とするのが「知床」です。
1964年に知床国立公園に指定された後、
2005年7月の第29回ユネスコ世界遺産会議で、
世界遺産(自然遺産)に登録されました。

世界遺産とは1972年のユネスコ総会で採択された
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」
いわゆる「世界遺産条約」に基づいて、
世界遺産リストに登録された遺跡や景観そして自然など、
人類が共有すべき普遍的な価値をもつものを指します。

世界遺産になったら何が変わるのか?

という疑問があるとおもいますが
「世界遺産条約」では、
条約締結国の保護・保存、国際的な援助への義務や、

教育活動の強化が明記されています。
簡単に言うと、保有国をはじめとした国際社会が
「保護していこう」と義務と責任を確認するものです。

そもそも世界遺産条約には罰則規定はありません。
ですからその保護に関する対応は、
「知床」の場合は環境省の所轄の「自然公園法」でいう、
「国立公園」として対処されているといことになります。

日本には13の「世界遺産」があります。  
 自然遺産「白神山地」「屋久島」「知床」
 文化遺産「法隆寺地域の仏教建造物 」「姫路城 」
     「古都京都の文化財」
      (上賀茂神社、下鴨神社、東寺、清水寺

       延暦寺、醍醐寺、仁和寺、平等院、
       宇治上神社、
高山寺、西芳寺、天龍寺、
       金閣寺、銀閣寺、
龍安寺、本願寺、二条城)
     「 白川郷・五箇山の合掌造り集落 」
     「原爆ドーム」
「厳島神社 」
     「古都奈良の文化財」
      (東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、
       元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡)
     「日光の社寺」
      (二荒山神社、東照宮、輪王寺)
     「琉球王国のグスク及び関連遺産群」
      (今帰仁城跡、 座喜味城跡、勝連城跡、
       中城城跡 、首里城跡、園比屋武御嶽石門、
       玉陵、識名園、斎場御嶽)
     「紀伊山地の霊場と参詣道」
      【吉野・大峯 】
【熊野三山 】【高野山 】
     
【参詣道


そういえば、虎次郎は日本の世界遺産は
全部見ていますね。。根っからの見学好きですから。
































「知床」の話にもどります。
虎次郎の母親が45年ほど前に訪れた時には、
原生林茂る北海道だったようですが、
いまや北海道の最果ての地も道路事情がよくなり、
アイヌ語で「エゾマツが群生するところ」の意味の、
「オシンコシンの滝」もオホーツク海にそそぐところで、
その絶景を目にすることができます。

中から流れが2つに分かれていることから
「双美の滝」とも呼ばれています。
滝の中ほどの高さまで階段で上がることができるので、
「こんなに爽快な気分をこんなに楽していいの?」と、
         思ってしまいます。

氷の季節には見渡す限りの白い海原が感動的だとか、
北海道の寒さは尋常でないので、
かなり気合いを入れて
厳冬の季節にもチャレンジしてみたいものです。

世界遺産の知床ではありますが、
ブームで訪れる人が増えて
野生動物と人間との共生が大きな課題です。

それと根室海峡の先は
ロシア連邦の実効支配地であり、
人間は決して越えられない海峡です。
それでも海は続いているので、
動物は自由にここをまたいで交流し、
生態系は一体化しています。
まさに「世界遺産」としての
国際社会で残して行こうとする気持ちが
求められているのだと、、
この地に立つたびに実感させられます。



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