ふくをくらふ

底ではなく景気「二番底」といわれるなか、
あのフグの値段が上がらないのだという。
不景気だと宴会も少ないから需要が少ないから
値がつかないという。
ここにも景況が如実に現れているということか。

山口や大阪ではフグは「ふく」と呼ぶが、
この「ふく」は実は縄文時代から
食べられていたそうである。

山口県の下関市安岡の潮待貝塚から、
1981年に「ふく」の歯が見つかっている。
フク独特の癒合歯(ゆごうし)と呼ばれるもの。
癒合歯とは2本の歯がひとつになったもので、
上あご下あごそれぞれに2枚ずつ、計4枚の板状の
ノコギリのような感じの歯がそれです。


ただ現在の下関で獲られるのと違って、
厚みがあるそうで、
かみ合わせ部分が幅広んだそうだ。
熱帯地方に棲息するフクに近いという。

当時の気温・水温が現在より
かなり高かったからだそうだ。
温暖化が叫ばれているので、
もう少ししたら同じモノが
お目見えしてしまうかもしれない。



















トラ年ということもあって、
「とらふぐ」をただ喰らってきた。
途中の写真がないのは仕方がない。
何枚か撮ったがiPhoneには保存されていなかった。
食べて飲み出したらヒレ酒の
フグヒレをどこに置くかで精一杯だったということ。


「ふく」といえば免許が必要である。
正式には
「ふくの販売および処理の規制に
    関する条例」
     という名前があるらしいが、
ふくの本場の山口県でこの条例が制定されたのは、
実は1981年3月24日のことだそうで、
大阪が1948年、東京がその翌年だから、
 山口での「ふく」免許は
   かなり最近のこと
になる。


実はこれには「ふく」の
本場の誇りというものだったようで、
扱えて至極当然ということ。

  

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