大坂の伝統野菜たち③ 勝間南瓜
今回は「勝間南瓜」
大阪市西成区玉出町にある
生根神社に「こつま南瓜塚」。
江戸期の飢饉に
勝間村の農民は、
大事に保存していた種を
育て餓えをしのいだそうです。
古くから「こつま南瓜」なる
神事が行われていて、
「かぼちゃ石」を撫で、
陽の気の精を頂いていたとか…
カボチャとの呼び名は、
ポルトガル人がカンボジアで
作られた野菜を土産として
持ってきたことに由来します。
ポルトガル語では[ abobra ]、
訛って「ぼうぼら」と…
九州や東北の一部の地域では、
「かぼちゃ石」を撫で、
陽の気の精を頂いていたとか…
カボチャとの呼び名は、
ポルトガル人がカンボジアで
作られた野菜を土産として
持ってきたことに由来します。
ポルトガル語では[ abobra ]、
訛って「ぼうぼら」と…
九州や東北の一部の地域では、
こう呼ぶそうです。
勝間南瓜のことは今東光さんの
『悪名』に登場します。
…舞台は大阪・河内のある村で、
夏祭りの日、友達の辰吉と
遊びに行くために女装しようと、
朝吉はこっそり姉のタンスから
着物と帯を盗み出し、
辰吉の姉に着せてもらい、
鏡台の前ので化粧をして
勝間南瓜のことは今東光さんの
『悪名』に登場します。
…舞台は大阪・河内のある村で、
夏祭りの日、友達の辰吉と
遊びに行くために女装しようと、
朝吉はこっそり姉のタンスから
着物と帯を盗み出し、
辰吉の姉に着せてもらい、
鏡台の前ので化粧をして
もらったときの会話で、
白粉刷毛で首筋を塗られると
朝吉は「わぁ、ひゃっこいな」、
と素頓狂な声を出して叫びます。
顔にも白粉や紅を塗られ、
頭から手拭いで頬かむりして、
小肥りの可愛らしい女が
出来上がります。
「朝ちゃんは、
『こつまなんきん』やわ」と
辰吉の兄嫁さんは手を打って
笑います。
勝間南瓜は熟すと、
褐色となり白い粉が
表面に吹くのです。
夏にしっかり日焼けして、
ニキビ華やかな青年、
化粧すると…
《祐念上人と累の亡魂》
歌川豊国 1813年
「芝居・蒟蒻・芋・蛸・南瓜」
落語『親子茶屋』に、
女性たちの好物として
列せられています。
最近はハロウィンの
「ジャック・オー・ランタン」、
11月のカボチャ祭😁では、
お化けアイテムですね。
《王子狐火》歌川広景 1859年
大名行列の狐たちは
カボチャの鋏箱…
勝間南瓜はこっちの種かも。
毛槍はトウモロコシ😁
『百種 怪談妖物双六』
白粉刷毛で首筋を塗られると
朝吉は「わぁ、ひゃっこいな」、
と素頓狂な声を出して叫びます。
顔にも白粉や紅を塗られ、
頭から手拭いで頬かむりして、
小肥りの可愛らしい女が
出来上がります。
「朝ちゃんは、
『こつまなんきん』やわ」と
辰吉の兄嫁さんは手を打って
笑います。
勝間南瓜は熟すと、
褐色となり白い粉が
表面に吹くのです。
夏にしっかり日焼けして、
ニキビ華やかな青年、
化粧すると…
《祐念上人と累の亡魂》
歌川豊国 1813年
「芝居・蒟蒻・芋・蛸・南瓜」
落語『親子茶屋』に、
女性たちの好物として
列せられています。
最近はハロウィンの
「ジャック・オー・ランタン」、
11月のカボチャ祭😁では、
お化けアイテムですね。
《王子狐火》歌川広景 1859年
大名行列の狐たちは
カボチャの鋏箱…
勝間南瓜はこっちの種かも。
毛槍はトウモロコシ😁
『百種 怪談妖物双六』
より砂村の怨霊
歌川芳員 1858年
カボチャの提灯の由来譚では、
生前に堕落した生活のために
天国へも地獄へも行けず…
彷徨い続けていると。
『百種 怪談妖物双六』には、
自らの実が提灯代わり??
歌川芳員 1858年
カボチャの提灯の由来譚では、
生前に堕落した生活のために
天国へも地獄へも行けず…
彷徨い続けていると。
『百種 怪談妖物双六』には、
自らの実が提灯代わり??
なぜ日本でもカボチャが
お化けと繋がるのか?
おそらく当時は新作物と
奇怪をみなして、
悪魔性をはらんだのでは?
《南瓜》 牧野虎雄
※このブログは天理大学名誉教授の
飯島吉晴さんが執筆された
「カボチャのお化け」を参考にしました。
天理大学考古学・民俗学研究室紀要
第20冊 2016年