甲子園の土

人工芝球場全盛の時代ですが、
阪神甲子園球場 (大正5年開設)はこだわりの黒土グラウンドです。

阪神甲子園球場
のある西宮市(阪神間)は海からも近く、
その土地は浜辺でよく見られる白砂で、
土も白くそのまま野球場の土として使用するには
 ボールが見えにくい状態だったようです。

黒土と白砂のブレンド土を開発し、
 古くは 淡路島の土 が取り寄せられていたようですが、
現在では、
 鹿児島県大隈半島の 鹿屋の黒土
 中国福建省の白砂 のブレンドなんだそうです。
春が 砂6:土4 夏が砂4:土6 の割合でブレンド。

「甲子園の土」を持ち帰る高校球児の姿は、
 今や定番化してきていますが、
 その昔沖縄代表の 首里高校 が沖縄に「甲子園の土」
 沖縄本島に持ち込もうとした瞬間、
 防疫上の理由とかで全て廃棄を求められたという逸話が残っています。
 戦後、沖縄は占領下にありましたからね。

それとある元高校球児に聞いた話ですが、
 「甲子園の土」「しょっぱい味」がするんだとか。
カークランド とか ブリーデン の吐いたツバせいだと、
 豪語する古参のトラキチもいますが、
 グランド整備に使われる井戸水の塩分が本当の理由です。
 高校球児と若虎たちのの 汗と涙 の味も含まれているのでしょう。。


梶原 一騎 さんの原作で、
 『甲子園の土』という漫画があるそうです。
土の逸話がでてくるかは??ですが・・・・




そういえば ドカベン の挿入歌で
『ああ甲子園』というのがあります。

♪踏みしめよう この土を
 数知れぬ仲間がみんな憧れて夢に見て来た
 これが 甲子園の土なんだ
 この土に誓おう 青春の涙と汗がしみこんだこの土に
 ぼくたちも今 青春のすべてを賭けると

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◎梶原一騎さんの『甲子園の土』
 少年画報に1968年からほぼ2年間連載された。
 全4巻ある。
 あらすじ(梶原一騎原作漫画網頁『一騎に読め!』より)
  己 を燃やす若い青春の血を持て余し、ケンカに明け暮れる少年・沢村健治
  両親を事故で亡くし、人生の落伍者が集まる「もぐら横町」に叔父夫婦と暮らす彼が、
  甲子園のグランドキーパーの老人・美鳩と出逢った事で野球に生き甲斐を見い出す。
  特待生として竜門高校へ進学し、野球部へ入部を果たす。主将の不動大作のしごきに耐え、
  見事エースとして夏の甲子園に出場した沢村は決勝進出、
  ライバル・紅光一の港学園と戦うが敗れる。
  主将の不動が卒業し、沢村は副主将として春の選抜に挑む。
  しかし、沢村を憎むアメリカ帰りの新入部員・西城法彦の卑劣な罠にはまり、
  準決勝で 敗れてしまうのだった。
  その後、西城の妹の手紙によってその陰謀は明るみにされ、
  部員から白い目で見られた西城を庇ったのは、沢村だった。
  同じ甲子園を目 指す仲間として接する沢村に西城は心を開き、
  チームワークはより一層深まる。
  そして、夏の甲子園大会へ2年連続出場を果たした沢村は選手宣誓を任された。
  そこで出合った強敵、北海道・美幌高との決勝戦。
  混血児の投手・大滝を相手に、甲子園で己の青春かける男と男の死闘は火花を散らす。
  決勝戦は日没引き分け により、翌日再試合が行われた。
  接戦の末、見事沢村は甲子園優勝の栄冠を勝ち取った!
  その後、沢村健治は先輩の不動を追って阪神タイガースに入団し活躍するのであった。


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