五色の短冊。。その昔は梶の葉で!!

「牽牛(けんぎゅう)「織姫」天の川を越えて年に一度、
 再会する日「七夕」ですが、手塚山通信では去年何度も
「七夕ネタ」を取り上げましたんですが、
虎次郎 の勤める職場では 短冊に願いを込めて!!と、
 6月末ぐらいから笹ならぬ竹を飾る予定です。

現在の七夕飾りは、
「乞功奠(きこうでん)
呼ばれる飾りに源流があるとされ、
糸に針を通し供え物をし
「織姫」へに夢を託すのも、
裁縫の上達を祈るもの。

←2006年の心斎橋
 ゆかたモードコンテストに
 飾られた「薬玉飾り」


糸を通して作る
 「薬玉飾り」などもその影響だと思います。

ところで、あの京都の「冷泉家(れいぜいけ)の七夕飾りは、

 (かじ)の葉で作られるものがあります。
梶の葉が使われるのは、その形が星に似ているからとか、
梶の木から布が織られていたので、
棚機(たなばた)・織女に結びつけたとか諸説あるようです。







水指のふたの代わりに木の葉を使う
「葉蓋(はぶた)
   裏千家の作法の一つ。
十一代 玄々斎(げんげんさい)宗室が、
七夕の趣向の茶会で用いたのが
        始まりだとか。
梶の葉の葉蓋










「あまのがはとわたるふねのかぢのはに
 おもふことをかきつくるかな」
    上総乳母(かずさのうば)『後拾遺和歌集』


 天の川の瀬戸を渡る船の梶、
 それと同じ音の(乞功奠に供える)梶の葉に、
 自分の思うことを書きつける・・・・
 というのが歌の意味だと思いますが、

梶の葉に願い事、
 特に恋の願いを書き込むことが多かったようですね。

さて 虎次郎短冊への願いは???




※『後拾遺和歌集』とは??

 「ごしゅういわかしゅう」と読む。
 平安時代11世紀末に成立した勅撰和歌集(しょくせんわかしゅう)の1つ。
 勅撰とは天皇や上皇の命により編集されたという意味。
 『古今和歌集』に始まり、『新続古今和歌集』までが21勅撰和歌集。





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