京祈りの地をあるく 松ヶ崎大黒天


「五山の送り火」のうち、
妙法は二つの山に灯されますが、
その山の麓にある松崎山 妙円寺
実は祖母の信仰の深かった地
松ヶ崎大黒天に40年近くぶり
お参りに行ってきました。

叡山電車の修学院前の電停を
降りると…「左 大黒天道」。

都七福神のひとつ…
関ヶ原の戦の後、
江戸初期の1616年に
本涌寺内の隠居所として
建立されたというのに、
開基がたどられる日蓮宗のお寺。

本堂前には日蓮大聖人像
ナゼここに参りにくるのか
分からなかったのですが、
日蓮宗の寺院に祖父母の墓所があり、
繋がりがあっての信仰やったのやも…

妙法の「法」の山を背に一の鳥居。
日本最古の盆踊りと称せられる
松ヶ崎の題目踊り」が、
送り火に合わせて踊られるそうです。

碑石の横の献燈籠には、
大正五年創業の木屋町にある
生蕎麦 大黒屋」の文字。

山あいに近づくと
白雲稲荷神社」の鳥居。

左手にゆくと石段が現れ…

恵比寿様とともに大黒様の石像、
その前には南無妙法蓮華経
このあたりは、1294年 日蓮聖人の
法孫・日像上人によって
法華経が広められたそうでして、
1306年になると松ヶ崎全村が
日蓮宗に改宗したという
法華信仰の流れがあり、
松ヶ崎法華」とまで
いわれるようになった地。

絵馬堂には打出の小槌と俵。

境内は紅葉真っ盛り、
隠れた紅葉の名所としても、
知られるようになっています。



幼少のころの記憶…
献灯により堂宇が焼失した。
でも焼け跡から大黒さんが
無事だったという話。
ほぼ全焼しているのに??


大黒堂は信者さんのご篤志で、
復興されたものです。

太鼓が打ち鳴らされたご祈祷に、
祖母によく連れていたの、
昨日のように思い出しました。
お寺のHPをみてみると…
失火されたのは1969年1月のこと、
大黒さまは水火を免れ、無事ご出現。
火中出現 火伏守護の大黒さま
として崇拝されているとありました。

この撫で大黒天は新しい像のよう。

大黒天がおられる井戸には、
上京 甲子講」とありました。
母から聞いた話だと、
祖母は堂宇の焼失ならがも、
大黒天が出てこられたことが、
予言的に夢に見たと話していたら、
現実となったということもあり、
その後信心がより深くなったようです。

大黒天おみくじ

そしていつも祖母の家にあった
打ち出の小槌のお煎餅を
いただきました。

大黒さまのご縁日は、
およそ年6回ある甲子の日
甲子祭の前夜7時にご開帳され、
京都鬼門守護の福の神に
お会いできるそうです。




松崎山 妙円寺(松ヶ崎大黒天)
 京都市左京区松ヶ崎東町31番地
 【地下鉄】 「松ヶ崎駅」下車。徒歩約20分。
 【叡山電鉄】「修学院駅」下車。徒歩約15分。

 

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