2017年11月8日水曜日

イケフェス大阪2017 住友ビルディング


大阪市中央区の淀屋橋あたりは、
いわゆる「住友村」。
住友系のビルが立ち並ぶ地域、
北浜四丁目、今橋四丁目、
高麗橋四丁目あたりまで…
住友グループ各社の本社や
大阪の拠点などが密集している。
どーんと鎮座するのが「住友ビル」。

1969年に新しい建築基準法が
大阪に適用されるまでは、
ビルの高さは原則31m。
ただ住友ビルは特例で45mを、
認めてもらったそうです。

当時のオフィスビルは
上への伸びは限りがあって、
床面積確保のために横へ横へと、
1962年竣工時では
西日本最大延床面積、
現在も賃貸オフィスビルの
1階当たりの床面積大阪最大の
地位を誇っています。

当時はマンモスという言葉が、
ひとつの流行でもありました。
マンモス企業、マンモス大学、
そしてマンモス都市などなど。
1995年にタテ3m×ヨコ4mといった
「マンモステレビ」が出現しました。
野球場の「マンモススタンド」も
この年だったそうです。
「マンモスタンカー」が
スエズ運河を通れない…
そんな話題は1956年のこととか。

超マンモスビル
住友ビルディングは地上12階、

そして地下にも伸びて
地下は4階まで。

住友系企業のためのテナントビル
としての役割は今も健在で、
約3500人のオフィスワーカーが
現在もここで働いておられます。

正方形に近い平面の中央に
十字の通路を設けられていて、
12台ものエレベーターを
整然と並べられたシンプルなホール。

ちなみにここのエレベーターには、
あるものが見当たらないのです。

答えは「」のボタン、
たっぷり載せてから
上がっていくという工夫。



当日は雨模様だったので、
直近のツアーで
案内してもらいました。

11階の会議室エリアへ…
タペストリーは竣工当時からのもの。

このビルで働く人と一緒だと、
使える専用レストラン。
リーガロイヤル・ホテルズさんが、
運営されていました。

天井の木目の間接照明も、
当時の趣が残されています。

中会議室

なかなかの広さを誇っています。

中之島を望む大展望。
日本銀行大阪支店」、
特別ツアーの人たちの列。



大阪市庁舎」、
そして「大阪府立中之島図書館」、
大阪市中央公会堂」がみえる。

北西角からは、
中之島フェスティバルタワー

タワー・ウエストとともに。

眼下に
三井住友銀行大阪本店営業部

SMBCロゴもくっきりと。

広岡浅子さんゆかり
加島屋の系譜をもつ
大同生命大阪本社ビル」。

ふたたび
11階のエレベーターホールへ

フロア案内図が
カーペットの見本帳のようです。

実は最近のリノベーションで、
カーペットデザインに
工夫されたそうで、
土佐堀川側はブルー
その反対はグリーンに、
エレベーターにも同じ
カラーリングがされていて、
どちら側に行けば
自分のオフィスに近いのか、
見える化されているのです。

大ホールへ…
こちらも木目調。

天井のビルトイン照明

音響対応の壁



窓側のウォールは開閉式





ドアの飾りも竣工当時のまま。

階段手摺にも
木目が残されています。



設計したのは日建設計さんです。
日建設計といえば、
旧・住友ビルディングである
「三井住友銀行大阪本店営業部」も、
後の日建設計となる住友工作部
手によるもの…
設計を主担当の山根正次郎は、
終生の恩師と先達の名作を前に、
身震いしたに違いありません。

旧住友ビルとは対照的に、
現代素材であるアルミ
ステンレスという金属を多用。

ガラスの開口が連続する
軽快なファサードを構成。

四隅のコーナーだけに
イタリア産白大理石
粗面仕上げに。





黄金色の旧住友ビルに対し、
新ビルからはプラチナの
輝きが放たれていました。


「住友ビルディング」

竣工年:1962年(昭和37)
設計 :日建設計工務株式会社
    (現在:株式会社日建設計)
構造 :鉄骨造、地上12階・地下4階建
所在地:大阪市中央区北浜4-5-33


イケフェス2017プログラム
ガイドツアー
日時=10/28(土)
    ①10時15分~ ②11時~ ③13時~
    ④13時45分~ ⑤14時30分~
    ⑥15時15分~ ⑦16時~(各回約30分)
定員=各30名 参加費=無料