2017年11月11日土曜日

イケフェス大阪2017 髙島屋東別館①ファサード


イケフェス2017の目玉の
髙島屋東別館のガイドツアー。
10月29日の日曜日の
第1回にみごと当選。
前日以上に天気予報が
思わしくありませんでしたが、
なんとか案内してもらいました。

もとは名古屋の百貨店の
松坂屋さんの大阪進出、
まさになぐり込みをかけた
いまでいう旗艦店

設計は名古屋に事務所を構えて、
松坂屋の設計を数多くこなした、
鈴木禎次(ていじ)という人。

静岡県生まれで
帝国大学工科大学に進む、
辰野金吾の教えを受けられた
卒業後は三井銀行に就職した後留学、
フランス流の建築を取得しました。
実は夏目漱石の義弟だとか…

装飾のモチーフは
アカンサスの葉。
陶器製のいわゆるテラコッタが、
ふんだんに使われています。

ガイドツアーまで時間があったので、
建物の裏手も見てみました。

髙島屋のロゴがある通用口。

いわゆる荷捌所



アーチの装飾には側面にも。







大阪のメインストリートといえば
御堂筋だと思いがちがだ、
御堂筋の完成は1937年で、
大阪随一の大通りという
それまでは「堺筋」でありました。

1920年に完成した北浜の
三越百貨店」を筆頭に、
堺筋本町の
白木屋大阪支店(1921年)、
長堀橋の長堀高島屋(1922年)、
そしてここ松坂屋大阪店。
それぞれが撤退、解体…
この東別館が唯一の存在。



通気口の飾りにもアカンサス。

壁面の大理石の
剥離を防ぐための金具にも、
アカンサスのデザイン。

大理石は一部劣化が
進んでいました。



アーケードに面して
ガラス張りのショーウィンドウ。

アーケードのイメージは、
パリのパサージュだそうです。


かつて店内に飾られていた
「ファミリー」という群像。


床面のデザインも、
アカンサスのモチーフ。







鈴木禎次さんは
総合プロデューサー、
実際に大阪店の設計を担当は、
福永一馬という人。

装飾・什器は桜木武吉が担当。
いずれもの建築技術者は
鈴木禎次の教え子に当たる人、
名古屋高等工業学校出身者でした。

「髙島屋東別館」
竣工年:1928年~1937年(昭和3〜12)
設計 :鈴木禎次(鈴木建築事務所)
構造 :鉄骨鉄筋コンクリート造
    地上7階、地下2 階
所在地:大阪市浪速区日本橋3-5-25

イケフェス2017プログラム
ガイドツアー
日時=10/27(金)・29(日) 両日とも
   ①9時30分~ ②13時~ ③15時~(各回約80分)
定員=各20名(中学生以上) 参加費=無料
案内人=川島智生(京都華頂大学教授)