イケフェス大阪2017 泉布観その2 マントルピース

いよいよ室内へ…
照明が設備の具合で
点きませんでしたが、
スケール大きさに驚きました。



玄関から入るとまっすぐ廊下、
ただ意外と簡素な空間が広がる。
その理由は文明開化の象徴である
鹿鳴館と比べ竣工が早いということ。
鹿鳴館が1883年(明治16)、
まだ華やかな洋館を作る時代を
迎えていなかったということ。

廊下の天井高は約4.5m。
ガス灯時代の照明器具です。
比較的低い位置にあるのは、
ガスで灯すからだそうです。

初期の洋館建築だった印、
床がタイル張りなのは、
玄関廊下のみ。

1階南室の床は板張りです。

ここ南室が一番広く、
食堂として使われていたそうです。
部屋の中央あたりの柱、
外観と同じような感じですが、
こちらは石ではなく木造、
杉が用いられていて壁と同じく、
漆喰塗りで仕上げられています。

厨房はかつて西側に別棟があって、
料理は配膳室に続く小窓を通して
ここ食堂に運ばれました。




天井の装飾もすばらしい。



この部屋の壁紙は改装されたもの。

フランス窓の鎧戸。

修復はされたが漆喰には、
剥離もみられました。





洋館といえば暖炉。
マントルピースとよばれる。

いずれも舶来もの。



屋根には煙突が…

1階北東室には中央の
カットグラスのシャンデリア。
かなり低い位置にあるのは、
展示のためかガス灯のためか、
詳しくはわからないそうです。

壁面の重厚な暖炉。
暖炉上の大きな鏡が、
天井をより高く
イメージさせていました。

暖炉足元に異形なるもの…

獅子のカラダに鷲の羽を持つ
グリフォン」の一対。

磨きかかった手摺のある階段にて、
2階へ!!

「泉布観」
(旧大阪造幣寮応接所)
竣工年:1871年(明治4)
設計 :トーマス・J・ウォートルス
構造 :煉瓦造一部石造の二階建て
【国 重要文化財】

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日時=10/27(金) ①10時〜
定員=各30名 参加費=無料

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