2009年11月14日土曜日

甘いか渋いか・・・



















こないだ知り合いから “ 柿 ” が
  送られて来まして。
柿好きの虎次郎・・・
もうあと一個しかありませぬ。


ご近所にも配ったからで
平らげたわけではありませぬ。


京都の大枝(おおえ)の柿です。
ここでの富有柿は昭和になってからの栽培。
もともとは岐阜県の瑞穂市が原産です。
大枝という土地は、
京都盆地の西部に位置します。
日中は日当りが良く比較的温暖ですが、
朝晩は「愛宕おろし」という冷気の
    影響を受けます。

実は甘い柿は
日本特産の品種だそうで、
突然変異により甘さが生じたと考えられています。

いわゆる干し柿は乾燥させることにより、
渋い正体のタンニンが不溶性になり、
渋味を感じなくなり
甘く味わえるようにしたものです。
ですから甘柿を干し柿にしても、
渋柿のように甘くはならないそうです。


昔は日本の里山には
渋柿がたくさんありました。
実は柿は食すよりもさまざまな用途での
活躍の場があったようです。

いわゆる「柿渋作り」は、
熟していない渋柿から作られます。
「渋柿」は柿の渋い正体である
タンニンが不溶性となり、
防水・防腐効果をもたらします。


漁網や、酒などの醸造用袋、番傘などの和傘、
漆器の下塗りに用いられた塗料でもありました。
化学繊維や化学塗料の出現によって、
これらの柿渋の利用はなくなり、
渋い柿の木は甘柿に取って変わられたようです。


もともと渋柿に接ぎ木をして、
甘柿の木として育てることが多く。
いわゆる甘柿の種を元に、
甘柿の木を増やすということは
少なかったようです。

ただ元々日本人の生活に根付いていた、
渋柿は化学物質を使い過ぎた生活の
救世主にふたたび着目を浴びるようにも
なってきています。


ホルムアルデヒドの吸着効果が期待され、
ハウスシック症候群対策として
内装材として利用がはじまっていますし、
無医村の過疎地での常備薬としての効能が、
科学的に証明されつつあり、
タンニンによる皮膚保護効果や、
肌のひき しめ効果などを利用した化粧品
なども
登場しつつあるようです。





















   画は虎次郎の母が描いたものです・・・