2009年11月26日木曜日

ダイビル解体「まにあ」った?


「ダイビル」こと
 大阪ビルヂングは、
 大阪商船
(現在の商船三井)の
 本社ビルとして
 建設計画されたビル。

だがそこには、
いらゆるテナントビルの
先駆的な存在でもあった。






竣工したのは
1925年(大正14年)の9月17日。
地上8階、地下1階で延べ床面積3万2231㎡。
「大阪ビル落成 異彩を放つ彫像」
            と報じられた。
















関西の財界に絶大な支持を受けていた
渡邊 節 さんというのがこのビルの設計だ。
華麗な装飾に気を配りつつ
合理的な素材の採用は、
今はなき「心斎橋そごう」
今年の6月末に閉館した
   「新歌舞伎座」は彼の作品だ。














「渋めの巨大建築」の印象とは異なり、
「ダイビル」の入り口付近は豪華な装飾がならぶ。
節操がないといっては言い過ぎかもしれないが、
ヘビや鳥、少女の像、人面などのモチーフたち。

















壁面上部を彩っているのは
ロンバルディア帯というもの。
壁面に帯状になった小アーチ列の装飾のことで、
イタリアのコモ周辺にいた
ロンバルディアの石工達が広めたので
    この名があります。
















中之島界隈はオフィスビルもマンションも
タワービルが連立している。
新規のオフィスはここ5年で20万坪が
    供給されるという。
テナントビルの「玉突き型空洞化」が進む。
「玉突き型空洞化」とは、
巨大開発によって中規模ビルからテナントが
タワーオフィスに移り、
そこの空室に小規模ビルや設備の古いレトロビルが
もぬけのからとなるということ。

このダイビル、
2009年11月末に
解体工事を始めるという。
いよいよ見納めかということで
パチリとやってきたというわけ。


このままでは中之島も六本木や新宿副都心に
なっちまうんじゃらかろうかと思ってしまう。
船場デジタルタウン構想
東京デザイナーズブロック・
 セントラルイースト構想

なんかは参考にできるかもしれないが。。

ハコモノにも価値観や
発想の独自性がなければ、
轍を踏むことになりかねない。