吉祥果を持つ「護法善神」

昔、虎次郎の祖父の家の庭には
ザクロの木がありました。
いわゆる庭木なので「酸っぱい」とプチッとする感じ、
そういえば、、
一時期「ザクロブーム」ってのがありましたね。

三井寺展に出展されていた

護法善神立像
(ごほうぜんしんりゅうぞう)
 という唐風の衣裳をまとって立つ女神。

智証大師=円珍が子供の頃と
入唐後にその姿をあらわした
 訶梨帝母(ハーリーティ)で、
  護法善神堂の本尊。




















滋賀県文化財保護審議会委員の
石丸 正運 さんの講演「智証大師と護法善神」によると、
三井寺の中興の祖である智証大師と
その守護神である護法善神の関係について、

「智証大師が5歳の時、護法善神が降臨し
 『あな たは仏法を興す人。
   その時、私があなたを守る』と告げた。
   その心は母親のものと重なる」

       と説明されていたようです。

手に持つのは吉祥果=柘榴です!!
訶梨帝母ってのは実は2006年夏に紹介した
   鬼子母神と言われることもある神さま。

子供を食う鬼神でありましたが、
お釈迦さんが人肉を食べないように約束させ、
その後お釈迦さんに帰依したといわる神さまです。


ところで。。。
ザクロの効能は洋の東西を問わず
     認められていたようで、
無数のツブツブは繁栄をあらわすものとして
    珍重されていたようです。

「ザクロブーム」は「エストロゲン」なる成分が、
  女性の身体を整えると言われ、
科学的にも女性に優しい果実に
       追認されたというわけです。

最近の研究では強い抗酸化力の成分も
確認されてますますアリガタイ
 「吉祥をもたらす果実」
      と認められています。


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