尾形光琳の八橋・・・・
尾形光琳といえば、 「八橋蒔絵螺鈿硯箱」
「やつはしまきえらでんすずりばこ」と読みます。
東博の国宝データベースによると英語表記だと、
「 Writing Box with Eight Bridges 」となっています。
『伊勢物語』 第九段
三河国八橋の情景を描いたこの硯箱。
ミュージアムショップにはいろいろなグッズが
並んでいました。
虎次郎が買い求めたのはこちらのクッキー缶。
東京會舘のクッキーなので美味しかったです。
光琳蒔絵の話に戻ります。
「からごろも きつつなれにし つましあれば
はるばるきぬる たびをしぞおもふ 」
これが蒔絵のモチーフになっています。
それぞれの句をつなげると「かきつばた」。
巧くできています・・
ちなみにこの技法を「折句」といいます。
「着馴れた唐衣のように
馴れ親しんだ妻が都にいるので、
はるばるこんなところまで来た旅を悲しく思うのだ」
句を訳すとこんな感じになりますが・・・・・・
蒔絵には物語絵にありがちな説明的な要素はなく、
究極のデザイン追求がなされた傑作だと思います。
こちら光琳の描いた「燕子花図」です・・
こちらも葉は2色 花は2色で
マックで描いたような斬新性がありますね。
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