「視点の切り替え」を観る

「大琳派展」の話をもうひとつ。。。
   いちおう美術史を学んだ者なので、
「視点の切り替え」ってことを・・・


屏風における左右の視点の切り替えってお話を。


そもそも屏風って“もともと”は座敷で使われていたもの。
でも展覧会では左右にケース中で広げられたかたちで、
 目にすることがほとんだ。


壁に架けるという洋画とは異なり、
鑑賞のかたちはもう少し
自由にした方がいいのかも知れない。
屏風として誰もが知っている「洛中洛外図屏風」
東西南北を屏風の中で追うのは無粋な視点だ。


そもそも展覧会での屏風の高さが、
座る文化とは隔世の感があること。
できれば座敷に座るという高さに
カラダを丸めるのも一興かも知れない。。。















万を持してその時にあわせて行った
といいたいところだが、

偶然 虎次郎が行った11月14日には、
なんと4つの風神雷神が
   同じフロアに犇めいていた。

そのなかでも俵屋宗達の傑作、
京都・建仁寺の「風神雷神図屏風」はパイオニアである
 琳派の原点とも言える作品。


右隻の風神は水平方向に画面へ入ってきているが、
左隻の雷神は斜め方向の軸線を備えている。
雷神は少し仰ぎ見る感じで描かれているといえば、
分かりやすいかも知れない。

左右の視点の切り替えは、
やはり実物の前でしか実感できない。


オマケ!!
混雑した展覧会、、
  虎次郎的まわり方・・・
それは

 1)説明文は読まない、、
 2)実物を見ることにとにかく集中。
 3)どれが一番好きだったかを決める。

作品の説明は図録を見ればさらに詳しいし、
説明文が目の前に来るのを待つのは逸品の前に、
 もったいない「作品を観るべし」だ!

退屈な作品と万一遭遇しても、
自分の好きなものを探そう!!
「買うならどれがいいか」でもいい。。
気に入ったらホンモノは買えないので、
  「絵はがき」を・・・・

戻ることができればその作品の前にもう一度。


そういう意味では「大琳派展」は、
 なんども行き来できたので良かった!!
でも混雑を助長していたレイアウトでもあった。


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