ウチナー・ウタキを辿る③ アマミチューの墓


キノコ岩に美しい海
そんな沖縄を感じる場所。
那覇市内から高速道路を
使いつつ車を走らせると、
1時間ばかりでこんな風景に
辿り着くことができるます。

「アマミチューの墓」
今はコンクリートの道が
造られていますが、
かつては干潮時しか
渡ることができなかった島。

島に渡ると…

ベニヤ板に貼られた紙に、
もずく黒糖ぜんざい
コーヒ(笑)の文字が目に入ります。

浜比嘉島のおばぁが作る
黒糖ぜんざいがコレ。
黒糖で時間をかけて甘く煮た
豆は金時豆なのです。
白玉団子が添えられて、
熱くない ぜんざい です。

もうひとつ
分けてもらったのは、
「もずくシークヮーサー」
どちらも100円なんです。

海を見ながら食べるのが、
ホントはオススメなんだけど…
この時期は雨が降るから…
滑らんようにね!
優しい声が穏やかな海に
さざ波を立てていました。

侵食を受けた石灰岩…

沖縄の神様は、
女の神様を「アマミキヨ」、
男の神様を「シネリキヨ」。

浜比嘉島ではそれぞれを
アマミチュー、シルミチュー
と呼び、敬ってきました。

キノコ岩を過ぎると…
ちょっと広い場所。

崖に沿うように祠があり…

2人がまつられていると
伝えられているここが
「アマミチューの墓」
毎年、旧暦の1月1日には
比嘉の祝女(ノロ)が中心となって、
豊穣・無病息災・子孫繁昌を
祈願している祭り場です。

そこかしこが信仰の場。


祠から海を臨むと…
少しづつ晴れてきました。

波と風とそして長い年月が
重ねれてきた風景。

沖縄には開闢伝説
伝わっています。
諸説ある伝説のうち、
最もよく知られるのは、
アマミキヨという神が、
ニライカナイから降り立ち
国づくりを始めた…
その舞台となるのが久高島

浜比嘉島は、ニライカナイから、
アマミキヨとシネリキヨが
降りてきたと伝わる
「神の住む島」とされています。
こちらはシルミチューに近い海。

古事記のイザナギとイザナミ
通ずる神話がウチナーにも
あるということです。

海に架かるのは浜比嘉大橋
全長1430メートルで
海中道路でつながる島の中で、
一番大きな橋は1997年に完成。

かつては島にある
浜集落と比嘉集落からは、
それぞれの港から船が
出ていたので、集落同士の
つながりは希薄だったそうです。



島を離れるころになって、
青い海と青い空…

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