なにわ企業のあつめた絵画たち④


ベルナール・ビュフェ
《メロンとシクラメンの静物》
  1989年
(株式会社ロイヤルホテル 所蔵)

静岡県には彼の作品を収集する
ビュフェ博物館があるとか…
メロンとシクラメンという
奇異な取り合わせ。
なぜ静岡県に
ビュッフェ・コレクション?
メロンの産地だから??
ベルナール・ビュフェの
大コレクターがこの地の
銀行創業家だったのです。
スルガ銀行の三代目頭取、
岡野喜一郎さん。

クロード・ワイズバッシュ
《メロディー》1990年代
(滋慶学園グループ 所蔵)

得意げに陶酔しつつ
ピアノを弾く男と、
身を乗り出すもう一人。
親しい間柄なのかも知れない。
体と一体化した瞬間…
音楽という芸術の一瞬が
切り取られた一枚
です。

マルク・シャガール
《魔法の飛行》1980年
(株式会社毎日放送 所蔵)

シャガール(1887-1995)は、
ロシア領だったベラルーシュの
ユダヤ人家庭に生まれた人。
画商 エメ・マーゴ
依頼 全14点の一つ。
大きさは116.8x75.2センチ、
プレス機で制作される
最大のもの
なのです。

絵:石田光男《加牟奈(鉋)七丁》
       2005年
  (株式会社竹中工務店 所蔵)

道具左:石堂秀一 作《大鉋》
             20世紀前半頃
  右:碓氷健吾 作《平鉋》
             1990年頃
いずれも(竹中大工道具館 所蔵)

パスカル・チューマ
《少女の教育》2015年
 (サラヤ株式会社 所蔵)

ケニアの画家で現在まだ35歳と
若いパスカル・チューマ…
展示解説
「第6章 絵画の領域の拡大」
にはこうありました。
「絵画には、驚くほど広大な
 可能性が秘められている。」
かつての有名どころの
絵を求める企業の姿勢は、
企業のあり方とともに、
変化をみせて来ています。

「画家の強い動機やメッセージを
 伝える意思が感じ取れる。
 作品の社会的評価とは別に、
 作品から伝わる想いに
 ひとりの人間として対峙し
 感応すること…」

描き手の見える化が進む今、
作家の生き様にどう共鳴するか、
企業のあつめる絵画たちにも、
変化が訪れているのやも
知れませんね。

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2月15日(土)までやってますよ!

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