平和を希ふ〜世界平和記念聖堂


2011年に洋館巡りで訪れた
広島・幡町にある「世界平和記念聖堂」。
広島の平和を希
(のぞ)ふ日に
再び訪れて来ました。

8時から行われた
原爆・すべての戦争犠牲者追悼ミサ」へ。
原爆ドーム周辺とはちがった
荘厳な空気に包まれていました。

「平和は、わたしたり自らがつくりだすものです。
 そのために、友達や家族など、
 身近にいる人に感謝の気持ちを伝えます。
 多くの人と話し合う中で、
 いろいろな考えがあることを学びます。
 スポーツや音楽など、
 自分の得意なことを通して世界の人々と交流します。
 方法は違っていてもいいのです…」

2013年「平和の誓い」のなかで、
広島市の小学生が語ったコトバ。

カトリック教会ですので、
虎次郎が中高大となじんてきた
讃美歌や聖句ではなかったのだけれども、
祈りの場に会せたことに感謝したいと思います。

正面の扉は礼拝中ですので開け放たれていますが、
扉のレリーフには十字架を中心に四つの生き物が
象られているそうです。
新約聖書の四つの福音書をしめす、
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ。
こちらは獅子のような生き物=マルコ
2011年には見れなかった正面の欄間彫刻。
旧約聖書の「七つの秘跡」の「叙階の秘跡」。
「聖書」と「ストラ」、そして「パン」と「杯」。

堅信の秘跡
鳩、七本の光線、教会が彫られています。

そしてこちらは...鐘楼の壁面にある「聖堂記」。
「此の聖堂は、
 昭和20年8月6日広島に投下されたる
 世界最初の原子爆弾の犠牲となりし人々の追憶と慰霊のために、
 また万国民の友愛と平和のしるしとしてここに建てられたり。
 
 而して此の聖堂によりで恒に伝へらるべきものは
 虚偽に非ずして真実、権力に非ずして正義、憎悪に非ずして慈愛、
 即ち人類に平和をもたらす神への道たるべし。
 故に此の聖堂に来り拝するすべての人々は、
 逝ける犠牲者の永遠の安息と人類相互の
 恒久の平安とのために祈られんことを。
                     昭和29年8月6日」

戦争には平和をもってこたえられますように。。。




 ぷらぷら日記.16 「世界平和記念聖堂」編

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