2010年3月28日日曜日

TS大阪万博 その29 スペース・シアターホール

「鉄鋼館」のために作曲された 武満徹 さんの
《YEARS OF EAR "What is music ?"》ってのは、
大阪万博以後は実現できなかったそうだ。

水野みか子 さんの論文
「大阪万博鉄鋼館における
 「音楽の空間化」の理念と技術について」

       にそんな記述をみつけた。




















「「立体音楽堂」の実現をめざし、
 「演ずる者と観る(聴く)者との一体感」
               を重んじ、
 「演技する場所と客席の相互関係を
 多様にする」ことを目標にした。」



復活 EXPO' 70 パビリオンでは
スペース・シアターホール”に入ることはできず、
展示スペースでは1つのスピーカーだけが
音を奏でているように見えた。

















音源の位置を面的な動きとして
制御していたようで、
混じりあうことなく異質な時間を
ひとつのスペースにあったのは、
画期的なことであったようだ。


河野 鷹思 さんのタペストリー
「よろこびの塔」「かなしみ の塔」
幻想的なシーンが当時と同じように
レーザー光線が交差する。
太陽の塔の「現在の顔」が
暗闇のなかに浮かんでいるようにも見える。
































「未来の樹」のモニュメントの近くでは、
岡本太郎さんの声が響いていた。
廊下をとりまく展示スペースとは
対照的な空間を創造していた。

パビリオンの陰陽のコントラストは
70年代から歩んできた
私たちの光と影のようでもある。















「鉄鋼館」の模型