2016年5月16日月曜日

大学をあるく① 龍谷大学 大宮キャンパス

龍谷大学ミュージアムで
観させてもらった帰り、
龍谷大学 大宮キャンパス
覗いてきました。
130年を超える時を刻んだ正門。
四角柱の上の座布団のうえに、
擬宝珠(ぎぼうし)になっている…
和風なのか洋風なのか???
こちらはかつての「守衛所」。
おなじみのイギリス積で、
扁平アーチと櫛形窓も開閉が
できるようになっています。
本館は1879年の建築で、
みどころ盛り沢山でした。
金色の紋は六つ藤と呼ばれる
当時の大教校の校章が輝いています。
扁額には「眞宗學庠」とあります。
第20代広如上人が下付されたもので、
學庠は「がくしょう」と読みますが、
學庠とは学校の意味があります。

明治維新政府の廃仏毀釈は、
仏教への宗教弾圧が龍谷大学の
ルーツにも及びました。
学林から大教校の道へ、
さらには総合大学への
礎がここにありました。
日本の大工さんが西洋建築の絵を
参考に、見よう見まねで作った
いわゆる「擬洋風建築」でして…
正面玄関には…
懸魚が石造りで設えています。
床下換気口には卍文
扉の彫刻も和と洋のコラボ。
細部の意匠には、
菊なども目立ちますが、
それぞれに技が冴えています。
渡り廊下で
北黌、南黌が繋がられています。
黌「こう」は、
訓読みだと「まなびや」。
こちら「南黌」(なんこう)
現在は教室として使われていますが、
当時は寮として建てられたものです。
連続アーチは、木を弓形に組んで、
石灰モルタル仕上げで石造風。

本館の裏に回ると…
実は窓があまりありません。
浄土真宗のお寺と同じでして、
洋風を取り入れながらも、
伝統重視でつくられた印です。
軒下の作りも手が込んでいます。
その下の柱は実は“木材の柱”で、
上から石が貼りつけてられています。
木造石貼り」の工法で、
日本で残っているのはココだけとか…
上げ下げ窓に水切り。
漆喰の扱いが絶妙です。
仏教系大学構想の路線を歩み始める
象徴として建てた大教校は、
宗門の教育近代化の象徴でありました。
京阪神の大学としては初の洋風建築であり、
仏教系教育機関がキリスト教の
それに先駆けて完成させていたとは…
まさに目からウロコのキャンパスでした。

龍谷大学 大宮キャンパス
 京都市下京区七条通大宮東入