絵にみる和食通③ 名物に旨いもんあり
「絵にみる和食通」3回目は、
駿河国に城下町には
名物「安倍川餅」の看板がかかる。
静岡市西部を流れる安倍川河畔の茶屋の名物で、
つきたての餅をちぎって
砂糖入りのきな粉がまぶされたもの。
画面には餅をつく茶屋の女の人の姿と、
つきたてをくちにはこぶ旅人がみゆる。
「岡部」広重画
品川から21番目の駿河国の宿駅で、
難所で知られる宇津ノ谷峠の図。
『伊勢物語』には
「駿河なる宇津の山べのうつつにも
夢にも人にあはぬなりけり」とある。
峠の茶屋での団子が癒してくれたに違いない。
「桑名」北斎画。
桑名は伊勢湾を臨む城下町で重要な宿駅。
揖斐川河口で養殖されていた蛤が特産。
「その手は桑名の焼蛤」の言葉があるほど
各地に名高い名産品として知られた。
松ぼっくりの火で焼くのがよいとされる。
で…「その手は桑名の焼蛤」とは?
そんな事には騙されない。
そのような計略には引っ掛からない。
名物に旨いもんあり...
江戸時代は基本的には
一般の旅はご法度でしたが、
いわゆる伊勢詣とかの参詣道中はフリー、
旅人の往来が盛んになると、
宿場には休息の茶屋に旅籠が形作らました。
「赤坂」広重画。
もともと宿屋は食料持参で自炊する
いわゆる「木賃宿」(きちんやど)だったのですが、
いつしか参勤交代の本陣にも台所が設えて、
同行する料理人が料理を
担当するようになったと思われます。
こちらは「東海道五十三次」
歌川広重の保永堂版。
「鞠子」の名物「とろろ汁」。
品川宿から数えて20番目にあたるのが鞠子、
とろろ汁を食べるの二人の旅人は、
十返舎一九の『東海道中膝栗毛』に
取材するところだという。
こちらは同じ「鞠子」北斎の五十三次。
山芋や仏掌薯(つくねいも)をすって、
味付けした汁にまぜて、麦飯にかけて食べる。
「府中」広重画駿河国に城下町には
名物「安倍川餅」の看板がかかる。
静岡市西部を流れる安倍川河畔の茶屋の名物で、
つきたての餅をちぎって
砂糖入りのきな粉がまぶされたもの。
画面には餅をつく茶屋の女の人の姿と、
つきたてをくちにはこぶ旅人がみゆる。
「岡部」広重画
品川から21番目の駿河国の宿駅で、
難所で知られる宇津ノ谷峠の図。
『伊勢物語』には
「駿河なる宇津の山べのうつつにも
夢にも人にあはぬなりけり」とある。
峠の茶屋での団子が癒してくれたに違いない。
「草津」広重画。
東海道と中山道の分岐点にある大宿駅で、
天保14年(1843)の旅籠数は
72を数えたのだそうです。
名物「姥が餅」の看板がみえる。「桑名」北斎画。
桑名は伊勢湾を臨む城下町で重要な宿駅。
揖斐川河口で養殖されていた蛤が特産。
「その手は桑名の焼蛤」の言葉があるほど
各地に名高い名産品として知られた。
松ぼっくりの火で焼くのがよいとされる。
で…「その手は桑名の焼蛤」とは?
そんな事には騙されない。
そのような計略には引っ掛からない。
ってことですよ。