2014年4月26日土曜日

絵にみる和食通⑧ 麦茶が飲みたくなるとき

昼のさなかは気温が
どんどん上がりましたね。
朝夕はあんなに涼しいのに…
ちなみに虎次郎はご飯を家で食べるときは、
いつも飲むのは「冷たいお茶」でして、
いつもお茶は冷えたものを欲します。

「十二ヶ月の内 六月門涼」渓斎英泉画
(国立国会図書館所蔵)

夏の夕方、道ばたに「むぎゆ」と書いた
行灯を出して、団扇を手に客を呼んでいる。
「むぎゆ」ってのは「麦茶」のこと。

実は緑茶が普及するはるか以前から
麦茶は飲まれていて、
戦国の武将たちも愛飲していたそうです。
平安時代には
麦こがし売り」なるものが登場、
もともと煎じて飲んでいたようです。

江戸後期の風俗を記す
『江戸府内風俗従来』には、
「夏の夜、麦湯店の出る所、
 江戸市中諸所にありたり。
 多きは十店以上、
 少なきは五、六店に下がらず。
 大通りにも一、二店ずつ、他の夜店の間にでける。
 横行燈に「麦湯」とかな文字にてかく。
 また桜に短尺の画をかき、その短尺にかきしもあり。
 行燈の本は麦湯の釜・茶碗等あり。
 その廻りに涼み台を並べたり。
 紅粉を粧うたる少女湯を汲みて給仕す。」
「夜商内六夏撰」歌川国貞画
 (東京都立図書館)

江戸の街頭には照明がなく暗かったので、
麦湯の行燈が闇を彩っていたようで、
江戸情緒の一役買っていたのだそうです。

麦茶と呼ばれるようになったのは、
明治時代に西洋のカフェ文化が日本に伝って、
喫茶店がそこかしこにできた頃からとか。
冷やして飲むのは、、、
やはり冷蔵庫が家電となったか頃でしようね。
最近では麦茶に「牛乳」を入れたり、
「ハチミツ」を入れたりするのがイマ風とか。