錦絵にみるコロリ対策


新コロ…
目に見えないもの
手にできないもの…
江戸時代のコレラ流行
下痢や嘔吐、
急な脱水症状…
そして重症化。

進行度の速さから
一日千里を走る
言われていた「虎」
イメージされ…
虎狼痢、虎列刺とも。

「虎列刺の奇薬」として、
感染者の解剖実験で
効果のあった「梅酢」
勧めるもの錦絵。
石炭酸?を噴射しても
退治できない怪物、
頭は虎、胴は狼、
下半身は狸と描かれる。

《疫癘神 加藤清正の手形》
 安政5年(1858)

虎退治といえば加藤清正
この絵を門柱に張りおけば、
悪疫にかかるのを防ぎ、
万一おかされても、
重篤には至らないとか…

《えきれい療治の奇法》
 江戸後期

旅の僧から聞いた治療法。
病人の枕に刃物を
置き呪文を唱える。
塩をよく炒って、
布に包み腹や腰を暖める…
塩とか暖めは今にも通ず。

《流行悪疫退散の図》
 明治13年(1880)

洋服の紳士が石炭酸
噴霧している姿は、
消毒の進歩的知識を表わす。

《流行虎列刺病予防の心得》
 橋本直義画 明治10年

横浜在中の医者
ドクトルの報告とか…
部屋はよく乾燥させて
空気は入れ替え、
体や衣類は清潔にし、
みだりに井戸水などを
飲んではいけないなど。


乾姜、桂枝、丁子などを
細末にした芳香散を用い、
暖めた焼酎に木綿を浸し、
それで腹を暖めよと…

《神田区衛生会
 摂生一口噺》


東京の神田区衛生会が
町内に配ったもの。
食べ物は火をよく通し、
梅干し、生姜などがオススメ。

《えきれいよけ》
 安政5年(1858)
 三浦太郎左衛門

明日あたり少彦名さま
お詣りするかな。
「千はやふる
 御もすそ川のなかれ汲
 人にはよるな
 えきれいの神」


※このブログは内藤記念くすり博物館
 HPを参考にしています。

http://www.eisai.co.jp/museum/index.html

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