建築史探偵団・京都13 四条烏丸のリノベーション

建築史探偵団・京都も
今回が最終回です。
四条烏丸の交差点には
いわゆるメガバンクが並んでいます。
元々は、三菱銀行京都支店の建物の一部。
1925年の桜井小太郎の設計。
 イギリスで建築を学んだ後に
海軍技師を経て、
その後三菱合資会社に入社。
技師長として
三菱の丸の内ビジネス街の建設の
主軸を担ったのが 桜井小太郎その人。
三菱地所を退社した後に、
桜井小太郎建築事務所を開設した、
いわば独立後のの第一作でもあります。
 こちらは
長谷部竹腰建築事務所」の設計。
1982年に取り壊され、
その2年後に新築されたビル角に、
組み込まれました。
今は三井住友銀行京都支店と
展示ホールなどを持つテナントビル。
になっています。

 京都の新たなランドマークとして
「リノベーション」された、
「COCON KARASUMA 」
“古今烏丸" と...
このビルの前身は、
1938年に建設の「旧丸紅ビル」。
第二次世界大戦後の戦火を免れたビルは、
無傷のまま進駐軍に接収されたのだそうです。
再生を手がけたのが世界で活躍している
現代建築家 隈研吾 さん。
旧丸紅ビルに刻み込まれた時間を継承しつつ、
新しい風景を添えています。

「丸紅商店 京都支店」

→「COCON KARASUMA 」
建築年:1938年(昭和13)
設計:長谷部竹腰建築事務所
改修設計:隈研吾
施工:勝呂組
構造:SRC造地下1階地上8建

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