2014年3月12日水曜日

建築史探偵団・京都11 モダン校舎・明倫小学校①

京都の中心に位置する明倫学区は
かつて呉服問屋が軒を連ねていて、
市内でも随一の
経済力のある学区でありました。
石門心学の心学道場「明倫舎」を
校舎にあてたことに由来するそうです。

1869年(明治2年)に
「下京第三番組小学校」として開校。

明治・大正時代の正門(「明倫百年記念誌」より)

その後1875年になって
「山伏山町」の土地が購入されて以来、
室町通りに面して
正門を構えるようになったとか。
孟子の「人の道を明らかにする」こと
として語られている「明倫」の扁額。
大改築を経て現在の校舎となったのは、
1931年(昭和6)のことで、
当時の最先端技術によって
建てられたの鉄骨建築として名高いのです。

赤みを帯びたクリーム色の外壁に、
スぺイン風屋根瓦のオレンジ色、
そして雨樋の緑青色とか...


1920年代に入って木造の小学校は
鉄筋コンクリート造に替わっていきます。
「明倫小学校」を建てるにあたっては、
地元から莫大な寄付が集められたのだと...
実にモダンで凝りに凝ったデザインと、
その仕上がりから想像されます。
釜師や画家も暮らした明倫学区。
文化への関心、
教育への熱意も強かったのでしょう。
皆川泰蔵や木島桜谷、
菊池契月の作品などの
芸術品が寄せられてることからも、
さぞ旺盛であったことが伝わります。
事務棟の玄関のモザイクタイルは星?


「明倫小学校」
京都芸術センター
建築年:1931年(昭和6)
設計:京都市営繕課
施工:清水組
構造:RC造3階建(一部4階)
所在地:中京区三条通烏丸西入ル北側
【国登録有形文化財】