2014年3月9日日曜日

建築史探偵団・京都10 今に活きる洋館〜文椿ビルヂング



三条通烏丸を西に入ったところにある、
1920年の建築で「実は木造」なのです。
そして洋館でありながら、
約5mという社寺仏閣並みに天井の高い造りは、
文明開化という潮流を受けながらも、
京都というお土地柄との
化学反応のシロモノなのかも。
飲食店、ショップ、
ギャラリースペースとして活きてる。

はじめは「西村貿易」という
京友禅の老舗千総の西村家が建てた。
その後 繊維問屋の手に渡って、
戦後は
アメリカの文化施設になっていたそうな。
その後、内装業さん、
呉服商社さんにも使われていたとか…
文椿ビルヂング」として、
商業施設として再生されたのが
2004年のこと。

こちらの壁面にはタイルにぼんやりと
窓があったような枠が見える。
おそらく後年に壁に変えたのだと思う。

大正期に流行していたという
マンサード屋根」、
本物のスレート葺き
そしてテラコッタの装飾が風格を醸し出す。
茶褐色のタイルもこの時代に愛されたもの。

腰壁にも深い目地が切れ込み。

玄関には風合いのある
細かいモザイクタイルとか。

「文椿ビルヂング」
西村貿易店→次田染織→…→
建築年:1920年(大正9)
設計:不詳
改装設計:久和幸司建築設計事務所
施工:清水組
構造:木造2階建
所在地:中京区三条通烏丸西入ル北側
【国登録有形文化財】