失われた南大門に想う。。
炎上する南大門=東亜日報より
国のシンボルとかランドマークって、
いろいろありますが。。。
先日 韓国の 「南大門」が全焼しました。
国の顔ともいう場所って本当に大事なものです。
アメリカなら「自由の女神」
イタリアなら「コロッセオ」か、
フランスというか、、、
パリならば「エトワール凱旋門」
中国は「万里の長城」か「天安門」
イギリスは「ウェストミンスター宮殿」
がっかり名所ってのもありますね、
シンガポールは「マーライオン」??
札幌の「時計台」や高知の「はりまや橋」は、
その小ささととショボさに
現地に行ってそのギャップがありますね。
朝鮮王朝500年の威容を誇る「南大門」
14世紀末に建造された木造建築で、
同じ時代の日本の木造建築物といったら、
これも同じく放火炎上した「金閣寺」になる。
3代将軍足利義満の「金閣寺」は、
歴史でも習ういわゆる「北山文化の代表」。
「金閣寺」ももともとは、
国宝であったが再建後は
その指定は取り消されているが、、
今でも優美な姿は京都のランドマークとも。。。
1950年(昭和25)の放火事件は、
「金閣寺」から大学に通う
21歳の寺僧によるものだとされている。
その数年後、獄中で病死するが、、
彼の実母は事件後すぐに、
面会の帰りの山陰本線の車中から
保津峡に身を投じた。。。。
三島 由起夫 の代表作品『金閣寺』には、
金閣寺の美しさのゆえに、
火を放つしかないと思い詰めた
青年心理が描き出されている。
三島の「金閣寺」への喪失感は???
韓国の人たちの絶望感にも
通ずるものがあるように思う。
豊臣秀吉軍の朝鮮侵略にも、朝鮮戦争にも
生き延びて来た「南大門」を失った。。。
歴史の生き証人を
一瞬にして奪われたのである。
歴史を学んだ一人として
感慨深い事件である。