2018年4月27日金曜日

かごしま洋館あるき ⑩ 山形屋百貨店


「鹿児島市内4大ビル」
山形屋百貨店
洋館というより百貨店建築。
見所をじっくりと…
ドーム屋根の塔屋持つ
本館と呼ばれる部分。
大正時代に竣工、
エレベーターも備えて、
関西以西で随一の百貨店と賞賛。
実は当初の塔屋は戦後に撤去…
上へと増築されていったもの。
今の塔屋は当初のデザインに
倣い再建されたものなのです。
メインの
シースルーエレベーターで、
屋上へ…


休憩所として10時から18時
開放されています。
かつては
屋上遊園があったのでしょうね。

鹿児島なのになぜ山形屋
でもナゼ「」???

創業は1751年(宝暦元年)のこと。
創業者は近江商人で、
今の山形県庄内地方の北前船商人。
薩摩藩主の許可を得て開業した
鹿児島城下唯一の呉服商が前身。
山形屋の始祖
初代 岩元源衛門という人は、
江戸中期の生まれ、
紅花仲買と呉服太物行商を興し、
大阪・京都で大活躍。
薩摩藩主・島津重豪の
商人誘致政策を機に薩摩入り、
木屋町通りという場所に店を
構えたのだそうです。
岩本家の「岩」なのです。
1916(大正5年)ごろのレリーフ。
ルネッサンス式
鉄骨鉄筋コンクリートは、
まさに九州随一の百貨店を威風。
聖堂を思わせる丸形の窓ガラス。

壁面の装飾もナカナカよす。
都市景観としても、
素晴らしい姿だと思いましたよ。
ちなみに1988年に再現されたもの。
ちなみに当初の設計は鹿児島出身、
東京の曽禰中條建築事務所
修業した建築家 斉藤久季という人。

1963年に新旧両本館が増築。
エレベーター塔屋、
デザインが入り混じって、
よくいえば“百花繚乱”。
全体のバランスというより、
モダンを追い続けた偉容かと。

最上階の窓の内側に見える
アーチ状の窓枠とか、
増築の面白さが伝わります。

通り向かいに他人と
思えない姿の像が佇む。

雷さまなのかも知れない、
降り注ぐ雨でギッタンばっこん。

お昼時…7階にある山形屋食堂へ…

復刻された小川三知さん
デザインのステンドグラス。

ハンバーグステーキを!

後で知ったがここの
名物 は「焼きそば」(T . T)
いつのしかリベンジに!
鹿児島のアーケード、
実はかなり高さがあって、
圧迫感が少ない。


こんな感じ…



支える柱には桜島。

2018 山形屋のテーマ 広告
そうぞうしよう。

「山形屋がデパートメントストアを
 始める時には周囲から無謀と
 言われていました。
 「これからはデパートの時代だ」
 と言っても誰も信じてくれなかった。
 しかし、その挑戦のおかげで
 今日の山形屋がある。…」

増築を繰り返した山形屋さん、
垂直方向への増築が4階、
そして5〜7階と伸びていく。

31m の高さ制限一杯に建てた
大都市百貨店とことなり、
3階程度の低層の建物から始まり、
建物上空に増築の余地があった」※、
そんな理由でここ鹿児島では、
建て積みが行われたのです




「山形屋百貨店」
竣工年:1916年(本館)、1932年(新館)、
    1998年(外観改修)
設計 :斉藤久季(本館の当初部分)
構造 :鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
所在地:鹿児島市金生町3

※このブログは以下文献を参考にしました。
鹿児島・山形屋百貨店1号館の
 増改築と機能の変遷に関する研究