かごしま洋館あるき⑤ 旧鹿児島県立図書館


正面入口は円筒形
当初は九州随一の規模を
誇る図書館だったそうです。
幸いなことに蔵書ともども
戦災を生き延びた1927年築。
設計は鹿児島県の建築課に
勤めていた岩下松雄という人。
実は岩下さんは各地に
鉄筋コンクリート造の
公共建築を建てておられるが、
コーナー部を丸めて
エントランスを設け、
塔屋を載せるスタイルを多用。
1934年築の鹿児島気象台は、
現存せずしていないが、
鹿児島中央高校は今なお現役。
庇のカーブが秀逸。
支えている柱頭も
ユニークなフォルムです。

規律正しく並ぶ縦長窓

階段室部分にも別の曲面が
取り入れられています。
こちらは増築部分?
寄り添うように立ちます。
裏手に回ると…
図書館だったから…
という理由でしょう、
裏手も同様に、
連続窓が続いていました。


鹿児島県立図書館
→鹿児島県立博物館
竣工年:1927年(昭和2)
設計 :鹿児島県建築課(岩下松雄)
構造 :鉄筋コンクリート 3階建、塔屋付
所在地:鹿児島市城山町1-1
【国・登録有形文化財】

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