虎次郎おとなの散歩 東福寺 龍吟庵

東福寺のもうひとつの特別公開は、
東福寺第三世住持の住居跡である

「龍吟庵」(りょうぎんあん)




「洗玉澗」(せんぎょくかん)という渓谷に架けられた
「偃月橋」(えんげつきょう)を渡った山裾にある
     東福寺塔頭のひとつ。




「偃月橋」は1603年に作られたもので、
単層切妻造の屋根は桟瓦葺。
偃月とは半円形の月のこと。

































「方丈」は、室町初期に建てられたもので、
現存する最古の貴重な禅宗方丈建築で
「国宝」に指定されていて、
応仁の乱以前の古い様式を伝える。












境内の地中から東福寺大三世住持である
大明(だいみん)国師の遺骨を納めた
銅製骨蔵器が見つかったことで、
墓所であったことがわかっている。














正面東端に唐破風屋根の玄関があり、
正面には両開きの戸。

「双折(もろおれ)両開きの桟唐戸(さんからど)」っていうらしい。
源氏物語絵巻なんかにもみられる
「蔀戸
(しとみど)」は「寝殿造」の名残。
そして両端の柱間には
「遣戸
(やりど)」がはめ込まれるなど、
「書院造」の設えもみられる。





















方丈背後に建つ開山堂正面にも、
足利義満の筆による扁額。



























方丈の三方を枯山水の庭
 「龍吟庭
(りょうぎんあん)」が囲む。
昭和の名作庭家といわれる
重森三玲
(しげもりみれい)氏が
1964年に作庭したもの。
方丈正面には白砂敷のみの「無の庭」が広がる。

「龍の庭」
寺名にちなんで、
龍が海中から黒雲と白雲の間を
通って天に昇る姿を石であらわしている。
竹垣には稲妻が表現されている。













「不離の庭」
大明国師が幼少の頃に、
熱病にかかって山中に捨てられた時、
二頭の犬が猿の襲撃から守ったという故事に基づく庭。
赤砂には鞍馬の赤石が使われている。




以前はお庭だけ撮影できたそうだが、
今回は全面撮影禁止やったので、
買い求めた絵葉書から…

ちょっと石がしっくり
根を張ってないように見えたのだが…




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