2010年2月28日日曜日

タイムスリップ大阪万博 その27 千里より、天理へ

名だたるカンサイの企業が参加した
日本万国博覧会になぜか、
あの「シャープ」の名が見当たらない。

















 (EXPO70スタンプコレクション より)





シャープが属する三和グループは
あの「みどり館」を出展したが、
共同出展企業にも参画をしなかった。

半年でとり壊すパビリオンよりも、
企業体質の強化に専念することを選択。

「千里より、天理へ」
英断とみるかは当時の社内でも意見が
 二分されたようだ。

万博に湧く千里と同じ1970年に
資本金が105億円であった当時、
75億円という費用を投じて完成させたのが、
奈良の天理市にある「総合開発センター」


「出展しなければ、
 関西経済界から総スカンを食うことになる」
「社内の志気を下げることになる」
「半導体の工場に投資するのは
 リスクが大きすぎる」
という万博推進派もいれば、
「たった半年間のパビリオンに  
 15億円を投資する意味があるのか」

「半導体工場を建設することで、  
 シャープが 総合エレトクロニクスメーカーに
 脱皮できるきっかけになる」という
総合開発センター推進派の声もあったという。



ところで「シャープ」という社名。
「シャープペンシル」の発祥が
「シャープ」
 ということなのだそうだ。







独創的な芯の繰出し装置の発明は1915年。
創業者の名が付いていて、
はじめは「早川式繰出鉛筆」と言ったそうだ。
発売当初は「軸が金属で冬に冷たい」
「和服には向かない」と不評だったようだが、
欧米で大ヒットして逆輸入のヒットとなった。









1921年当時の
シャープペンシルの
生産工程の模型






参考:「 シャープ、「誠意と創意」の歴史を辿る」
      大河原 克行 より