京都モダン建築祭2022 都ホテル京都:村野スイート


11月11日(金)から13日(日)にかけて
行われた"京都モダン建築祭"…
羨望の都ホテル京都の"村野スイート"
観てきました〜〜〜。

ウェスティン都ホテル京都の
特別公開は11月11日のみ

10:00スタートでしたが…
ほぼ30分前に着いたのですが、
ツアー整理券は11:40の組。
"京都モダン建築祭"は、
大盛況だったようでして、
ボランティアの方大変ご苦労の
ことだったとか…


ウェスティン都ホテル京都は、
1900年(明治33)の開業以来、
増改築を繰り返してきましたが、
約半世紀にわたって村野藤吾
その設計に携わることになったのです。
建築家 片岡安 の推挙で、
本館は片岡建築事務所
「近代建築画譜」にその記録が
残されています。
1936年の5号館をはじめ、
最晩年にいたるまで手を加えた…

都ホテルは現在ウェスティンホテル系
都ホテルグループとして近畿日本鉄道
系列ホテルとなる以前の1936年から
村野さんは関わっていたのです。
施主と建築家の関係によっって
生み出されたの作品、
村野藤吾と近鉄との関係は非常に多く、
近鉄の全身である大阪電気鉄道(大軌)
大阪鉄道(大鉄)の時代に溯るのです。

ホテルの設計そのものは改めて…

"村野スイート"は8階へ…
宿泊客がチェックアウト直後の
時間でしたので廊下もひっそりと。



ルームナンバーは8053
最近はスイートルームとしての
宿泊としての使い方よりも、
ラグジュアリーに楽しむ
 スイートルーム・アフタヌーンティー
ってので眺望を楽しみながら…

村野藤吾のインテリアがあちこちに…
丸みを帯びたフォルムに
細長いスリムな脚が伸びる。

メインルームの机椅子をはじめ、
調度品はほぼオリジナルとか…

飾り棚にも角張ったところがない…
天板の外周部や裏側、脚など、
どの部分も面取りされていて、
手で触れた時に角ばったところが
ないよう仕上げ
られています。
貴重なものなのでタッチ禁止です。

応接セットも村野スツール

センターテーブルに書見デスクも
村野テイストで溢れています。

ベッドルームは入り口から覗く。

こちらにも村野デスク。

洗面所にも脚の細長いのが見えます。

壁を彩るのは 室内装飾織物
紋織紙織(もんおりししょく)「花鳥

ウィーンと京都で活躍したデザイナー、
上野リチ・リックス(1893–1967)が
デザインした図案をもとに、
村野の指示で川島織物
検討を重ねて生み出したもの。

光沢感のある生地に、
淡い色彩の花鳥文が表現、
村野の好みを感じさせます。

椅子の生地も花が彩られ…

エレベーター扉もそのテイストが
受け継がれていました。

壁面と天井の形がアールを
描いて連続
しています。

経年ですこし歪みが出ているものの、
大切にメンテナンスされているよう…

花器なども、あまり変更されていないとか。

8053号室には岡崎方面
せり出したベランダ。

外側から見上げるとこんな感じです。

しばらく…
"京都モダン建築祭"を綴ります。

★ 京都モダン建築祭 公開データ ★
ウェスティン都ホテル京都
公開日時 : 11月11日(金)のみ
公開エリア: 村野スイート、本館旧階段など
竣工年  : 1960年(昭和35)
構造・規模: 鉄骨鉄筋コンクリート造・
       地上8階、地下1階
設計   : 村野・森建築事務所
施工   : 大林組
所在地  : 京都市東山区粟田口華頂町1  

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