なにわ企業のあつめた絵画たち①


コーポレート・アート・コレクション
展に行ってきました。

行われているのは、
大阪府立 
江之子島文化芸術創造センター
愛称 enoco2012年4月に開館。
大阪府の美術コレクションの
管理とか活用をされている拠点。
旧大阪府庁舎があったとこ、
いざ江之子島政府へ① enoco
でブログったことがあります。
写真OKということでしたので、
いくつかを紹介していきます。

赤松麟作《志摩大王崎》1936年
(住友電気工業株式会社 所蔵)

赤松麟作は大阪市立美術館内にある
美術研究所の講師を務めていた人。
「志摩大王崎」という場所は、
印象派などの画家が好んで描いた
海岸の風景に似ているので、
日本の画家たちも
よく訪れていた場所とか…
エドゥアール・マネ《夫人像》
(株式会社三井住友銀行 所蔵)

室内で椅子に座りポーズを
取る女性を描いた
草上の昼食
大スキャンダルを描いた
フランス近代絵画のマネの小品。
作品を仕上げる際には習作を
繰り返したと伝わるマネ。
そうしたスケッチ的習作の一つ。
藤田嗣治《パリ》1917年
(コクヨ株式会社 所蔵)

ここ数年いくつかの回顧展が
開催された藤田嗣治のほぼほぼ、
初公開の作品です。
パリでの憂愁に充ちた風景画は、
藤田の陶磁器を思わす
乳白色の画面が生まれる前のもの…

歌川国貞《美人画 全盛見立三福神》
1825年
(医療法人誠仁会
 りょうき歯科クリック 所蔵)

花魁たちの前に、
お客に見立てられた、
えびす、大黒、寿老人
寿老人が持つ巻物は、
ここでは恋文なのです。

ともに
アンリ・ド・ドゥールズ=ロートレック
《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》
  1891年
《キャバレーのアリスティド・ブリュアン》
  1893年

1860年代、パリの街中に華やかな
ポスターが出回るようになりました。
色鮮やかな大型ポスターが
印刷できる版画の一種
リトグラフによるもの。
アンフォンソ・ミュシャ
《ムーズ・ビール》1897年

本来ポスターは商品宣伝が目的…
だが1880年代になるとパリでは、
収集家のための雑誌や、
ポスターを専門の画廊が登場。
都市の景観を彩り、
収集に値する
「美術品」となりました。

いずれも
サントリーホールディングス
株式会社の所蔵でして、
大阪中之島美術館準備室
寄託されているコレクションです。
《鶏冠印ノミとり粉
 ロシア語圏向けポスター》
1930-32年頃
  (大日本除虫菊株式会社 所蔵) 

着物姿の美しい女性が
商品を手に微笑む…
ひとつのジャンルが
形成されていました。
満州事変勃発という時勢、
海外向けに
「日本の美」を打ち出した…
国際社会と対峙する
自意識の高まりを表すのか。


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2月15日(土)までやってますよ!




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