2016年10月26日水曜日

コンクリ寺を行くvol.7 三津寺


大阪の南北に結ぶメインストリート、
御堂筋に面して建つお寺さん。
インバウンドの人たちが、
盛んにカメラを向けてはりました。
大阪城かな?」って、
言いながら撮られてるの、
ダメ出しできなかった。

実は…御堂筋拡幅のあおりで
建替となった「寺院庫裏」、
当時として珍しい
地上3階、地下1階の
鉄筋コンクリート造。
煙り出し口風の櫓、
ボイラーの煙突なのだそうです。
全館スチーム暖房による
セントラルヒーティング完備、
エレベータまであるので、
当時としては超ハイテクビル。

空襲でほぼ壊滅の島之内地区で、
木造本堂が奇跡的に残ったのは
鉄筋コンクリート製の倉裡と
西側の防火壁が効果的だったと
言われています。
御堂筋のみってらさん」…
寺門が開かれてる時間に、
訪れたのははじめて。
七宝山大福院 三津寺という。
744年(天平16)行基が開創の、
聖武天皇の勅願寺。
空爆を免れて現存する本堂は、
1808年(文化5年)の建立。
丸に七宝紋
1879年(明治12年)には、
この本堂で第1回大阪府議会
開かれたという歴史をオモシロイ。
本堂扁額の真ん中は「観世音菩薩」。
当初の本尊は、このあたりにあたりの
楠の大樹から行基自ら刻んだ
観音像だったと伝えられるが…、
今は御堂筋拡幅で切り倒された
楠の大樹で彫られた十一面観音像
まさにビルに囲まれたお寺さん。
近世の木造建築らしさが、
随所にみられます。

おびんずる像」の撫仏。


かつて戦国時代には
石山本願寺の支城の一つ
三津寺砦」というのがあって、
織田信長に攻められ敗れているとか。
城だったんですね、かつては…