森ゆ〜『イントゥ・ザ・ウッズ』

ディズニーが初めて描く、
ハッピーエンドのその後・・・
物語ってほぼハッピーエンドで終わる。
近ごろはどん底まで落として続編…
ってのも増えてきているけど。
夢見る少女があこがれる
ディズニーアニメのその後。
赤ずきん
「むかし、

 赤ずきんと呼ばれる女の子がいた。
 ある日赤ずきんは、
 森に住む病気のおばあさんの
 お見舞いに行く途中で
 おおかみに出会った。
 赤ずきんを食べて
 やろうと考えたおおかみは、
 先回りしてまずおばあさんを食べ、
 待ち伏せしていた。
 そこにやってきた赤ずきんは、
 まんまとおばあさんのふりをした
 おおかみに食べられてしまう。
 ところが、
 満腹になったおおかみが寝ていると、
 通りがかりの猟師が
 そのお腹を切り裂き、
 二人を助けてくれた。
 そして開いたお腹に皆で石を詰めると、
 おおかみはその重さで死んでしまった。
 猟師はおおかみの毛皮を手に入れ、
 おばあさんは
 お菓子とぶどう酒で元気になり、
 赤ずきんは
二度と
 おおかみに騙されることはなかった。」
 参考:池田香代子訳『完訳グリム童話集1』(講談社)
ジャックと豆の木
「むかし、
 貧乏な母親と
 ジャックという男の子がいた。
 ある日、ジャックは
 飼っていた牛を売りに出かけたが、
 途中で魔法の豆と牛を交換してしまう。
 それを知った母親は
 怒って豆を庭に放り捨てたが、
 次の日、豆は天まで届く
 大きな豆の木になっていた。
 ジャックがそれを登って行くと、
 そこには人食い巨人が住んでいた。
 巨人の家に忍び込んだジャックは、
 まんまと金貨の入った袋を
 盗んで家に帰る。
 しばらくして、今度は金の卵を産む
 ニワトリを手に入れる。
 そして金の竪琴を盗もうとしたところを
 巨人に見つかるが、
 間一髪で豆の木を切り倒すと、
 巨人は地上に落ちて死んでしまった。
 その後金持ちになったジャックは、
 お姫様と結婚して幸せに暮らした。」
 
参考:石井桃子 編・訳
 『イギリスとアイルランドの昔話』(福音館書店)
シンデレラ
「むかし、
 一人の美しい少女がいた。
 母はすでに亡く、
 継母とその二人の娘は、
 少女を「灰娘(シンデレラ)」と

 呼んで召使い同然に扱った。
 ある日、
 この国の王子が
 舞踏会を催すことになったが、
 シンデレラは
 行くことを許されなかった。
 すると泣いている彼女の元に
 仙女が現れ、カボチャを馬車に、
 ネズミを馬と御者に、
 トカゲを従僕に、
 ぼろ服をドレスに変えて、
 魔法が溶ける
 真夜中までには戻るのように伝えた。
 いそいそと出かけてシンデレラは、
 その美しさで王子をたちまち虜にする。
 そして次の晩も舞踏会に出かけたが、
 帰り際に
 ガラスの靴を片方落としてしまった。
 そこで王子はその靴が
 ぴったり合う女性を探し出し、
 シンデレラは晴れて王子と結婚した。」
 参考:荒俣宏 訳 「ペロー童話集」(新書館)
塔の上のラプンツェル
「むかし、
 子供を授かったばかりの夫婦がいた。
 ある日、魔女の畑にある
 ラプンツェルという名の菜っ葉を
 どうしても食べたくなった妻のために、
 夫は畑に忍び込む。
 しかし、魔女に見つかった夫は、
 菜っ葉(ラプンツェル)と引き換えに
 子供を渡すように命じられる。
 魔女は子供をラプンツェルと名付け、
 森の中の塔に閉じ込めて育てた。
 しかしある時ラプンツェルは、
 彼女の長い金髪をつたって塔の中に
 入り込んだ王子と結婚の約束をする。
 それを知った魔女は
 怒って彼女の髪を切り、
 荒れ野に打ち捨てた。
 王子も失明し森を
 何年もさまよい続けたが、
 とうとうラプンツェルを見つける。
 彼女の嬉し涙で王子の目は
 再び見えるようになり、
 二人は国に帰って幸せに暮らした。」
 参考:池田香代子訳『完訳グリム童話集1』(講談社) 
森はいろんな
“いきもの” の棲み家となるトコロ。
願い、夢、そして祈り、
時として恐怖の場。
洋の東西を問わず 森とマチは
相互関係にありました。
人の手のおよばない場所
精霊が宿るところ、
“森林浴”などと称して
活き還ると思えるのは、
森には
リサイクルのような装置があって、
「大人になった自分たちのいる地点は、
 自分の考えていた
 人生ではないことに気づく…」
    のだろうと思います。
(ロブ・マーシャル監督のインタビューより)
お姫様よりも虎次郎が好みなのは♡♡…
パン屋の妻を演じた 
  エミリー・ブラントさん。
物語では子供ができないことに
悩んでいるという
シチュエーションだったが、
実は撮影中には
新たな生命を宿していたそうです。
艶っぽく感じられたのは
そのせいかもしれません。

ミュージカルであった
『イントゥ・ザ・ウッズ』、
オリジナル舞台にある歌劇的なもの
複数のおとぎ話に組み合わされて、
伝説の登場人物たち交錯する
パン屋とその妻の物語”は
ミュージカルでの
オリジナル物語なのだそうですが、
マーシャル監督は映画という場で、
新たな表現を生み出したのだと思います。
「誰もが自分自身のために行動し、
 その結果として災難が起こります。」
その反対に人は、“ようしって”なにかの
きっかけケヅクリする生き物なのかも?
「ラパイン※は、シンデレラの物語に、
 この500年間誰一人として
 やらなかったことをしています。
 シンデレラは、
 王子の愛を確かめられるよう、
 意図的に靴を落としているのです。」
あたりまえのことだけど、
モノゴトには何事にも
結果が伴いますよね(^_-)-☆。
恋や愛にピリオドがついたときも、
男の人はできなかった事の理由を探し、
女の人は新たな出逢いを求めると言われます。

クヨクヨするのは
男の方かも知れません。゚(゚´Д`゚)゚。
自分ではコントロールできない力、
それが時として、
新たに自分の力に加わるのかもね(・ω・)v

※ラパインとは
リラ・クロフォード・ジェームズラパイン。
ブロードウェイ ミュージカルの
『イントゥ・ザ・ウッズ』1984の
脚本、原作ミュージカルを手がけたのが彼。

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