池田をあるく⑥ 池田銀行 本店

北摂、阪神間に展開していた
阪急系の銀行だった池田銀行元本店。
「池田をあるく」最後に観たのがこの建物。
小雪ではなくしっかりと…
吹雪いておりました。
石貼りのように見えるが列柱も含めて、
ほとんどがモルタル成形によるもの。
まさに左官さんイイシゴトされてます。

コリント式の列柱も草花の装飾も、
石ではないという程度としか、
わからないほどの技が冴える。
青空のもとで観たかったと思う。
全体としてかなり正調な新古典主義
内装は打って変わってモダンとか…
時間外だったので
中を伺うことは叶わなかった。
設計者は
戦前ヴィーン・ゼツェッシオンとか
ドイツ表現主義とかを
日本で実践したと名高い。
大阪の建築界重鎮である 片岡安
ともに事務所を開いていた 石本喜久治
重厚な中にも
ちょっと軽やかな感じを受ける…
改めてじっくり見据えてみたい。

「池田銀行 本店」
→泉州池田銀行 池田営業部
建築年:1952年(昭和27)
構造 :鉄筋コンクリート4階建
設計 :石本建築設計事務所(石本喜久治)
所在地:池田市城南2-16-16

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